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異世界ツアー  作者: 緑山 五月
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5話 奴隷商館で再会

投稿予定の話を修正してたら、段々と別の話に・・


職員が帰ると店主の態度に変化が・・


ああ、この見てくれか。


そりゃ15才ぐらいのが残って何をしようって思うよな。


奴隷を買いたいと言えば、金はあるのかと聞く。


まあ、当たり前の話だな。


金貨の袋の中をチラリと見せたら態度が変わった。


まさに現金なやつ。


種族は問わないから、なるべく安い女を頼む。


まあ、ガキだから高い女は無理と思ったらしい。


特に変な態度にはならなかった。


そうして連れて来た女だけど、どうにもこうにも。


ガキばっかりじゃねぇかよ。


お、それなりのが居るな。


言葉が通じない?まあいいけどな。


異世界言語理解は伊達じゃ・・あれっ?





『お前、もしかして、ミカか』


『え、日本語?・・誰?・・見た事無いけど?』


『やっぱりそうか。何してんだよ、こんなところで』


『え、誰よ・・』


『桃色のとんがり帽子』


『え、相良さん?・・でもその顔』


『痛いんだろ、判ってるから言うな』


『そうじゃなくて、あのね、お願い、私を買って』


『まあいいけど、払った金はちゃんと返せよ』


『えーと、身体で・・とか』


『そういやお前、具合が良かったな』


『えへへ、相良さんなら毎日でも良いからさ』


『よし、待っとけ』


『やった、助かったわ』





大物代議士の一人娘が奴隷ってよ。


親が知ったら殺しに来るぞ、奴隷商人。


しかし、本当に奴隷になってたな。


もうこれで良いんだけど、商売するなら店員も要るな。


ミカが金貨50枚?仕方が無いな。


色々買って予算が厳しいから特に安い女な。


え、この姉妹?セット価格ってか。


言葉が通じないのか、こいつらも。


そういうの教育とかしないのか?


テンプレでは教育済みとかあるんだけどな。


まあいいや、安ければ何でもな。


セットで金貨30枚、単独なら20枚って商売上手だな。


何とか足りたので購入して契約を済ます。





後ろからぞろぞろ付いて来るのは良いが、目立つな。


とりあえず宿に部屋の変更を申し出る。


個室は銀貨5枚だが、大部屋は30枚なのだ。


その代わり、人数は10人まで自由だそうだ。


そいつに変更して追加料金を払っておく。


姉妹には帰りに買った串肉を出して食わせた。


後は、疲れていたので寝かせておいた。


そしてミカの事情を聞いたけど、マヌケな話だった。


平和なあの国の表の住人ならありそうな話だ。


だが、オレにも責任の一端がありそうだけどな。


覚えさせたせいで、安易にそれを使おうと思ったとか。


んで、眠らされて売り飛ばされて現在に至ると。


色々揃えてやったリュックも盗まれたんだな。


日用雑貨、生理用品、下着に筆記用具、パーかよ。


多少はあるから分けてやっても良いが・・


高分子吸収シートとか、もう入手不可能品だぞ。


貴族の女に高く売れると思ったんだけど、まあいいか。





『前よりもなんか凄いね』


『ガキの身体になったせいだろ』


『ねぇ、もう1回、しよ』


『病み付きにしちまったか』


『うん、だから責任取って』


『はいはい、お姫様』


『あははっ』





やっぱり相性抜群だな。


商館ではそう言えばとか言ったけど、


即座に気が付いたさ。


ふうっ、気だるいな。


ミカは寝ちまったか。


色々疲れてたんだろうな。


オレも寝るか。




翌朝、メシを食いに行く事になるのだが・・


宿は基本、素泊まりで食堂は別料金になっている。


ミカが寝ているので先に食って来いと、姉妹を送り出す。


金は後からオレが持って行くと伝えてくれと。


そういや昨日、話しかけたら何で驚いてたんだ。


無口かと思えばそうじゃなかったし。


ああ、言葉が通じないと思ったんだな。


それにしても、ミカはそのままミカか。


オレの名前どうしようかな。


ギルドで聞かれて咄嗟に偽名にしたんだが。


変更は拙いよな、今更。


セガールって小説で見た名前なんだが。


そういや、異世界ツアーのブログもそうだったな。


相良圭介・・ああ、パクリだと思われたんだろうな。


オレにはネーミングの才能は全く無いんだ。


だから最初は伊勢海造って・・笑われたよ、友人に。


ああ、嫌な事を思い出した。





『ほれ、起きろ、ミカ』


『知らない天井だ』


『つくづく異世界オタクだな』


『それが判る相良さんも、くすくす』


『染めた奴に言われたくないな』


『あははっ』


『ほれ、メシに行くぞ』


『はいはい、旦那様』


『どっちの意味だ』


『それはもちろん、くすくす』





ミカを連れて食堂に行く。


次からは前払いにしてくれと言われた。


4人分払って簡素な朝食を摂る。


彼女達を解放してやろうと思った。


だが、奴隷のままのほうが安全と言われて断念した。


特に未成年と言うか、幼い子供はすぐに誘拐されるらしい。


奴隷を誘拐するのは重罪なので、かえって安全だそうだ。


そういう事ならと、首輪を隠す小物を買い与えた。


見てくれが悪いからな、首輪とかペットじゃないんだし。


まあそれで誘拐するなら重罪だ。


それはともかく、皆の服を買ってやろうと外に出る。


姉妹が何か驚いている。


聞けば言葉が通じるって・・


オレのスキルは個人用のパーティで共用になる。


各種のスキルの選択共用の設定が可能になるのだが、


ファミリーって名前のパーティは良いが、マフィアかよ。


今、3人には異世界言語理解を共用にしている。





言葉が通じるとなると、姉妹は興味のままに屋台を巡る。


やはり言葉の壁がネックだったらしい。


ミカも混ざりたそうにしてるので、資金を提供する。


喜んで姉妹のところに行き、一緒にあれこれと・・


妹が出来たようなものなんだろう。


あいつ、一人娘だし、憧れとかあったんじゃないか。


オレはそんな子達の後ろから付いていく。


ちゃんと服とかも買うんだぞ。


しかし、屋台は色々あるが、店が少ないな。


店舗にすると税金が高いのかどうかは知らんが。


後ろから付いて行きながら、色々と買い込む。


アイテムボックスは目立つので、ダミーのカバンを使う。


前の子達の荷物が増えたら、物陰でボックス収納する。


そしてまた冷やかしと言うか、買い物をしていくのである。


今のオレは変装魔法で変装中だ。


あの痛い姿は精神にダメージを食らうからな。


慣れるまでは封印だ。



修正は進んでますが、完全に別物になりました。

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