23話 何が目的じゃ
秘密基地を転移場として記憶してあるので、早速転移。
ふう、埃っぽいな、こりゃ掃除しないと使えんか。
【クリーン】
お、何か空気がまともになったような。
使える事は使えるな。
さて、セーフハウスの屋上に・・【ゲートオープン】
そして・・【マジックシールド】
さて、数年前の調査の詳細情報を確認してと・・
こりゃまた派手に詳しいな。
ほお、やはり暴力系か・・ええと、傘下がかなりあるか。
片っ端から潰していくか、世の中の為でもあるし。
【フライング・バースト】
こりゃまた消費が半端無いな。
数倍どころじゃない、10倍は確実だぞ。
ステータス見てたら数値がドンドン減っている。
まあ、元の数が半端無いけどな。
この身体のポテンシャル、とんでもないぞ。
万単位のマナってどうなってんだこれ。
クロウ、恐るべし・・なんてね。
それから数ヶ月掛けて周辺から潰していった。
全国の広域系の組織がいくつも消滅していく。
組織員が消えてしまう事件が相次ぐ。
上が関連したら枝も許さない。
末端まで全て送ってやる。
汚職の議員もついでに送る。
疑惑の副署長も送っておいた。
本部長補佐ってのもついでにだ。
毎日夥しい人が消えていく。
どんなに警戒していても全くの無駄。
10人を綱で縛った奴が居たが、
数人落としたら連なって全部落ちた。
単独も同行も連続もやれるようだな。
ゲートの出現距離も慣れたら遠くもいける。
そうやってひたすらに送って行って遂に半年。
どれぐらい送ったのか数えられないぐらいだ。
しかし、何だな、この世界、回復しないぞ、マナが。
さすがにマナ無し世界だけの事はあるな。
休暇の時の人工水晶が役に立つか。
出して吸収、出して吸収、出して吸収・・
やれやれ、4万5000吸収しちまったぞ。
ふう、さてと、ラストは親との対話だったな。
気配を殺して後ろに短距離転移。
雷魔法でスタンガンもどき・・バチッ・・
連れて・・【ゲートオープン】
「ただいま、あれ」
誰も居なかった。
何処に行ってるんだ。
メシは運んで貰えば良いってのに。
フロントで聞いてみると、警察に連行って・・
何やってんだよ、対抗しろよ、全く。
連行先を聞いて早速出かける。
面会を言えば知らぬ存ぜぬ。
そいつの足元にゲートで消滅。
次の奴に聞いてみるか。
とぼける奴は消えていく警察署。
結局、無人になっちまった。
ええと、気配は・・こっちか・・
「何やってんの、ミカさんや」
「あのね、ここは安全かなと思って」
「「お腹空いた」」
「食事、出ないのか」
「放置とか、冗談じゃないわ」
「出れば良かったのに」
「そうは言うけどさ」
「こんなもの・・ギギギ、バキャン」
「うわ、とんでもないわ」
「お前もやれるぞ」
「嘘・・ギャギャキャン・・本当だ」
それから姉妹が真似して拘留所全損。
面白がって檻を蹴飛ばして壊したり・・
飴のように曲げて遊んだり・・
もっとも、無人になってるから誰も来ないと。
狭いけどとりあえずセーフハウスに行くか。
全員連れて、狭い場所に転移。
「確かに狭いわね」
「そこで出すのはこれですよ」
「ああっ、それがあったんだ」
「中は空間拡張だし、楽勝だろ」
「うんうん、余裕だわね」
狩りで使ったコテージを設置。
中に潜ると実に広い。
この手法、活用したら住宅問題が・・
ウサギ小屋、玄関開けたら、体育館ってか。
それはともかく、この隠れ家を拠点に決定する。
中でとりあえずメシにして、みんなで寝る。
「それで、ケモナーはどうなった」
「それがさ、物凄く乗り気になってんのよ」
「ほお、それで、開業医か」
「それはまだみたい」
「金が出来たら開業させるか」
「専属は良いわね」
「さて、出すぞ、親を」
「あら、入れてたのね」
「その椅子に縛れ」
「あいよ」
ミカの親を出して椅子に縛り付ける。
そして頬をピタピタと・・中々起きないな。
コップの水をかけるミカ・・中々荒いな。
そうしてやっと目覚める事になる。
かつての姿に変装して話しかける。
「ええと、オレ、判ります?」
「何奴じゃ・・ここは何処じゃ・・何をしておるか」
「ああ、無駄無駄、拘束してあるから」
「何が目的じゃ」
「父ちゃん」
「おお、ミカ、戻って来たのじゃな」
「違うよ」
「ミカ、娶ったから、その報告」
「貴様、そのような事、許すと思うてか」
「アタシ、奥さんになったのよ」
「ならん、そのような馬の骨など許さん」
「証拠を見せようか」
「何じゃと」
「抱いて、あなた」
「親の前でか、面白そうだ」
「ええい、触れるな、何をしておるかっ」
ミカはでかい声で大芝居。
親は止めろ止めろと半狂乱。
汚すなとか触れるなとか、今更だろ。
運動が始まると狂乱は更に酷くなる。
そんなに興奮して、血管大丈夫か?
まあどうでも良いけどな。
どうにもダメですね。




