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異世界ツアー  作者: 緑山 五月
2/24

2話 異変

短いです。


最初は気のせいだと思った。


だけどそんなんじゃない。


嫌な気配とでも呼ぶべき存在が、周囲に増えつつある。


こんな事は今までに無かった事だ。


生命保険の奴だって、疑われはしたけど何とかなった。


誰が原因なんだ。


誰を送ったのが原因なんだ。


あの幹部か?いや、まさか。


馴染みの探偵に連絡し、特急料金を支払って依頼をする。


一番最近に送った女生徒の背景を依頼する。


返事は速報として、その日の夕方に来た。


やけに早いな。


詳細はそのうち送るが、有名な某代議士の娘・・って。


マジ・・かよ。


ゴクリとつばを飲み込んだが、やけに喉が乾く。





簡単な調査結果が書いてある。


一人娘で、それなりに有名な女学院の生徒だと。


ある富裕層の1人息子との見合いの話がある。


将来結婚するって噂とかある。


その富裕層の家の名前も、これまた有名な家だ。


政略結婚って話で持ちきりとか。


そんな有名人の娘の初めてを奪った上に、


誘拐したみたいな状態になっているってか。


終わった・・何もかも、これで終わりだ。


今はまだ関連ぐらいだろうが、身辺調査をされれば・・


ラブホテルの件もバレるのも時間の問題だ。


殺されるな、確実に。


早速、探偵に追加料金をたんまり送金しておいた。


経過も含めて詳細な情報を送るようにと。


時間が許せばだけどな。


まだセーフハウスの位置までは掴まれていないと信じるぞ。


セーフハウスはあるマンションの一室。


数年前に購入した中古のマンションだ。


名義を変えてあるので多少の時間稼ぎにはなると思う。


だが、相手が相手だ。長時間は無理だろうな。


だけどここには安全地帯がある。


穴の存在を知って購入したマンションだからだ。


ベランダの先にはオレにしか見えない穴がある。


最悪、あれに・・





染まるにつれて集めた物品をここに置いている。


文具や貴金属、雑貨に酒と。


しかしこれ全部とか持てないぞ。


持てるだけの品を厳選して分けて置いておく。


まだ探偵から続報は入らない。


現在の状況が知りたいのに、まだ来ないのか。


相性が良いからって、2週間も続けるんじゃなかったか。


信じてないオレが穴を使うとか、何の冗談だよ。


ピンホーン・・


誰だ、ここに来る客など居ないはずだ。


ピンポーン・・ピンポーン・・ピンポーン・・


しつこいな、何だって・・ガンガンガン・・


嘘だろ、もうバレたのかよ。


ガチャガチャ・・ギギギギ・・


ヤバい・・メチャヤバい。





分けてある荷物を抱え、思い切って穴の中に・・


頼むぞ、せめて人間の生息可能な場所であってくれよ。


バキバキバキ・・


せーの・・えいやっ・・


ネーミングセンスが無いのは仕様です。

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