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異世界ツアー  作者: 緑山 五月
19/24

19話 キツネ


しばらくのんびりすると皆に告げる。


今日はダイチとお昼寝だ。


縁側のような場所を作ってもらってある。


暖かな日差しは夏が近い事を表している。


ふわふわとしたダイチを抱いて、ふわふわと・・


あれ、この感覚は・・懐かしい・・かも・・





《悪いんだけど、もし良かったらまた手伝ってくれないかな》





628人で足りなくなるのか。


魂の移動か、消費してんのかな。


ソウルイーターみたいな感じに・・


オレ達は食わないでくれよ・・





《いやぁ、実に聡明だね。うん、もちろん食わないよ。それはそれとして、手伝ってくれるかい?》





それは良いが不満点がある。


クリア出来るならいくらでも。





《君は商売、僕も利益。それだけじゃ足りないのかい?》





そういう意味じゃ無い。


穴が1人で消えるのが面倒だ。


あれをこちらで制御出来ないか。


指定場所に出せるようになるとか。


オレが同行すれば何人でもとか。


後は送り先の指定も欲しい。


湖の上とかは困るんでな。


やれるなら家の地下に作りたい。


誘致して言葉習わせるとかさ。


そういう付加価値も付けたい。


だから穴の指定はあると助かる。





《いや、君を見くびっていたようだ。謝罪するよ・・ううん、そうだねぇ。ちょいと疲れるだろうけど、やれない事も無いと思うよ》





あれも何かのスキルなのか?





《まあ、スキルと言えばスキルかな。ただね、使用エネルギーが違うんだけど、それは僕が補填すれば良いだけの話だね》





使用エネルギー?魔力じゃないのか。





《おっと、そいつは悪いがシークレットだ。自力で知るなら詳しく教えるが、知らない者に教えてはいけない決まりなんでね、悪く思わないでくれよ》





それならそれでいいが、やれるんだな。





《発動キーで僕の力が流れるように設定しておこう。そしてゲートオープンとゲートクリアだ。送り先はイメージのままに》





知った場所に送れると言うんだな。





《話が早くて助かるよ。うん、それでよろしく》





判ったが急ぐのか。





《いや、やってくれるなら数年は構わないよ。それに、人数のノルマも無いからさ、負担無く送ってくれればいい》





渡れるなら用事も色々ある。


大量人員を送る用事もあるだろう。


魂だから即死でも良いんだろ。





《うん、構造体・・おっと、身体は別に壊れても問題無いよ。壊れても魂は残るからね》





千人から数千人ってところか。


別に多い分には良いんだろ?





《いやあ、実にありがたいね。そんなに送ってくれるなら、当分は休んでもいいよ。うん、好きに移動も許可するよ》





異世界交易でもやれそうだな。





《くすくす・・そういうのも面白そうだね。うんうん、構わないよ。何度でも自由に行き来するといい》





交渉成立だな、サンガさん。





《いや、僕はサンガじゃないよ。言わば彼の代理人って感じかな》





名前は無いのか、なんて呼べばいい。





《そうだねぇ・・うーん・・まあ、キツネと呼んでくれるかい》





思いっきり偽名だな。





《いや、そうでもないんだよ。そう、言わば通称って言うかさ。これでもあるじ命名の大事な・・おっと、余計だったね。とにかく、よろしくね》





ネーミングセンス酷いな。


まるでオレみたいだぞ。


まあ、納得しているなら良いが。


とにかくそのうち送る事になる。


ゲートオープンとゲートクリアな。


送り先をイメージに焼き付けて、


スキルで送れば良いと。





《実に聡明でありがたいよ。穴の種類指定も君の思うままでいいからさ、それでよろしくね》





複数の穴と、単独の穴を自由に設定か。





《そうそう、だから頼むね》


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