16話 あいあいさー
少し暖かくなったのでレベリングを決意。
身体の周囲に温風を纏わせる魔法を開発。
エアコンからの連想だな。
もちろん、冷風も作ってあるが。
冷暖房魔法に統合したほうが良いのかな。
それはともかく、野宿用品を色々と買い集める。
倉庫があるから余裕だと、何でもかんでも大量だ。
コテージみたいな大型のテントを買う。
大人3人がゆっくり寝られるサイズとか。
それ以上になると軍用になるって言われた。
軍用は届出が必要とか、意味が判らん。
なので民間用最大クラスのテントにしたのだ。
後は、マジックボックスの応用と言うか・・
あれって空間魔法に分類されるから、空間拡張もやれた。
なので、見た目はそれなり中は広いと。
「うわ、これは凄いわ」
「ひろーい」
「ひろーい」
「魔物避けもバッチリだしな」
「夜はここで寝るのね」
「昼間は狩りだがな」
「あれ、面白ーい」
「最初はびっくりしたけど」
「すぐ慣れたな」
「どんどん倒れる」
「どんどん倒すの」
「ミカもやらんとな」
「魔法撃ち放題」
「そりゃ供給してるからな」
「どこまでもチートなのね」
「要らないのか?」
「要る要る要る」
マスクデータ共用ってやってやれば派手になった。
どんな恩恵があるのかは知らんがな。
あいつらのステータスには派手な文字が・・
即死無効・状態異常無効・身体能力増大・回復量増大・・
自分のは見えないのに、共用にしたら見えるって・・
あんなのが付いてたとか知らなかったぜ。
何がちょっとした恩恵だよ、とんでもないだろ。
おまけに供給設定とかあってよ。
HPとMPの供給にしてやったんだが・・
使っても使ってもMPが減らないらしい。
そりゃ供給してるからだろうけど。
お陰でミカとか上級魔法まで使うようになった。
つまり、オレのマスクにはそれもあるって事だ。
この身体の元の持ち主の能力じゃないのかよ。
とんでもない奴だったんだな、15才でこれとは。
そいつ、どうなったんだ。
そいつがクロウって奴だろ。
今度また話す事があったら聞いてみないとな。
「朝飯食ったら狩りに行くぞ」
「あいよ」
「「あいあいさー」」
「昨日、ちょっと探索したが、盗賊発見だ」
「行こう行こう殺しに行こう」
「「殺しに行こう」」
「お前らはまだ早いと思うんだがな」
「悪人退治」
「盗賊退治」
「「死人に口無し、お宝いただき」」
「あはは、しっかり染まっちゃってるね」
「やれやれ・・」
あれから半年か。
それで染まるって言うのも何だがな。
最初はミカも気分が悪くなってたんだけどな。
それが今じゃ・・やっぱり染めたのかねぇ。
オレが嬉々として殺してたからか。
それにしても短機関銃がすっかりお気に入りだ。
2人共、盗賊とか容赦無いもんな。
ミカに聞いたら、あれは子宮に響くとか・・
オナってるのか、短機関銃で。
この世界初の偉業だな、クククッ。
「行くぞ、テラファミリァ」
「「あいあいさー」」
「バックアップは任せて」
「なら、オレは見学だな」
「夜中に遊んでるでしょ」
「むむ、油断も隙も無いな」
「あはっ、やっぱり」
「今はまだな」
「うん、ドラゴンとか無理だし」
狩りに行く前にパーティ登録をした。
オレが初級の10、ミカと姉妹が初級の1で。
なので初級パーティになっている。
昇格の事を言われたが、追い付くまで待つと答えた。
田舎町で試験のランク超過で逃げたとは言えんからな。
どのみち死んだ事になってるし。
だからリーダーはミカって事になっている。
リーダーのみがライセンスの提示の義務だから。
オレはチラ見せでクリアした。
調べられたら死んだ事になってるしよ。
お、終わったか。
あーあ、穴だらけにされてんな。
首を切って麻袋、アジトの中身は総ざらえ。
さて、次に行くか。
「次に行くぞ」
「「あいあいさー」」
「よいしょっと」
「「だっこ、だっこ」」
「ミカ、落ちるなよ」
「頑張るわ」
どのみち汚れるからと、服を着なくなった。
朝から晩まで狩って、土魔法で風呂に入る。
後は温風魔法で自然乾燥になって寝るだけになる。
テントの周囲をまず狩って、それから順番に狩った。
しかし、盗賊の前に裸で行くもんだから、注意散漫に・・
あれじゃまともに攻撃もやれなかったろうな、盗賊達。
みんな俯いてたし、クククッ。
血しぶきも体液も何もかも、終わったら流すだけだ。
それで乾かしてミカは背中、姉妹は前で抱くと。
最初、ミカが感じちまって、落ちたんだよな。
幸い低かったから良いようなものだけど。
しっかりしがみ付いてろよ・・
「「発見発見」」
「あれは、オークかしら」
「バサバサ切るよ」
「ドンドン切るよ」
「んじゃ、補助魔法といきますか」
「んじゃ、アタシもザクザク切るよ」
「身体強化・極大」
「キター」
「「キター」」
やれやれ、ああなったらもう、オークも哀れだな。
ゴブリン以下のやられようだぞ。
剣にマナを流しても減らないからと・・
だからサクサク切れて、まるでヨーカンだな。
しかも水ヨーカンだ。
あれじゃスライム切ってるのと変わらんだろう。
まあ、好きなだけ狩るといい。
寝ている間にパワーレベリングしてやるからよ。
なんせファミリーには効果範囲限界無しだからな。
極端な話、家で寝ていても経験値は分配されるんだ。
だから自然に上がってたんだよ。
まあ今回の狩りが終わったら、その手で上げれば良いさ。
とにかく、殺されても死なないようになってくれ。




