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91 原稿用紙

 十枚入りの原稿用紙を買ってきて、学校から出された読書感想文の宿題もほったらかしに、妄想の世界ばかりをただ綴る。

 あの時は確か……と思い起こせば、魔女が友達のために頑張る話だった。

 お決まりの真っ黒なトンガリ帽子に真っ黒なワンピース。ホウキに跨がり、大釜をかき混ぜて――

 けれど、『何を頑張っていたのか?』それだけは思い出せない。

 笑っていたんだけどなぁ。

 肩を組んでみんなでさぁ。

 大事な大事な部分は薄っぺらいものだったんだと思う。だって妄想だったもの。願望だったもの。


 小説ってものは、漫画やアニメより夢を膨らませてくれる。そりゃあ、人それぞれだから逆だよって言う人もいるだろうし、どっちもねぇ…て見てくる人もいるだろうけど、私には小説の方だと思う。ただ、漫画が一番好き。

 それでも「自分もあんな風になりたいなぁ」と鏡を見て絶望しないのは、小説だ。ほら、黒髪だし。


 小説は、全てが全てはっきりと決められていなくていい。平凡だ――と思えば、誰だって主人公になれる。そして特別を、またはやりたいことを書き込めればいいんだ。

 小説を書いてみたいって思った原点にかえれば、やる気もその時の気持ちもよみがえってくる。


 さて、自分は何で書いてみたいと思ったんだっけか?




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