78/99
79 だって、腐女子だもん
「お前、腐が好きなんか?」とバレた日にゃ、何だか可哀想な目で見られるんだ。しかし、その中には「キモっ」て感情も含まれていて、大抵、それは相手が男だった。
でもさ、そんな目で見ないでおくれよ…
大丈夫。心配するな、お前で想像なんてする日は一生こないから。これでも好みはあるんだよ。意外と自意識過剰なのね?
と、言ってやりたい。嫌うのも、まあ仕方がないかもしれないが、「お前も好きになれ」だなんて強要したことはないだろう?
好きなものを好きと語ることは、嫌いと罵るより難しいもんだ。別にそいつに迷惑をかけていなくてもね。私がそういう嗜好の持ち主と貼り付けて、今までが嘘のように過ぎていく――
どっちが酷いやつなんだ…
それすら問えない。引き留められない。
私とお前の趣味が違い、「それでもお前」と受け入れられなかったら、諦めるしかないのだ。誰しもわかり合えるとは限らない。
しかし、そんなとき、虚しさはどちらのものなんだろう。えらく哀しいけど、いずれ本当に仕方がないことなんだと納得出来るときが来るんだろう。
好きなものは好きなんだもの。




