70 腐女子というもの!
腐を見たのは好奇心からだった。そして、変な優越感といいますか。男と女の恋愛に面白味を感じることが減り、百合はまあ…軽くではあったが通り、思い出すと男女の恋愛よりも執着と嫉妬が半端なく感じた。だから、見る(読む)ことはあるがその疲弊を味わったせいかあまり百合には興味は沸かず、腐に嵌まる。
しかしね、こういったら「はぁん? だったら読むなよボケぇ!」と言われるかもしれないが、男同士の苦悩を描いたものあるが、別に男同士じゃなくてもいいんじゃない? と思うものがある。
何故、それを「腐」にしたん?
本当に、まっさらさらさら新しいものを拝めることはない。勿論、己が新しいものを―― なんて出来るはずもなく……
でも、腐に託しているそれは一体なんだろう? 何故、妊娠するんだ… 何故、妊娠させようとするんだ…
現実はそんなに甘かないだろう……
だから、そんな方は両性を書くのだろうか?
最近、腐に疑問ばかり感じるようになってしまった。いや、同性を好きになってしまうということに偏見があるわけではなく、たまに当たって読むものに「同性の意味」がわからなくなるのである。もっと、悶々としてしまうんじゃなかろうか、とか。
学園王道でも非王道でも、不良がなんだとか、美形×平凡でも、浮気攻めがーヤンデレがー強気受けやら変態どSでも何でも好きだが、楽しんで読み始めて途中で「男と女でいいんじゃん?」て思うことが多くなった。
それは、受ける方の言動が女と同じに見えてしまうからだろうか?
以前、知人に飼っている犬の去勢をしたらなんだか前よりナヨっとしたように見える。て話を聞いたが、受けると男性ホルモンが減るんだろうか……
しかし、腐の萌は「ある」ことを含めてだと思う。
そこに、腐である意味はあるのか――
素直に、疑問を持たずに読んでいたあの頃に戻りたい……
そして、「なのために異世界トリップしたん?」と思うときと似ているなぁなんて。そしたら、どんな物語も始まらんよなぁ…




