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4 大は小を兼ねる。

 私にとって『小=長所』、長所は短所に埋もれている。つか同化している。


 何が長所なのかといえば、考えすぎるとこ。自分で自分なりの答えを出さないと気が済まないところである。しかし、巨大で強大な短所と同化しているせいで、考えすぎて考えすぎて疲れて眠くなって飽きてどうでもよくなることがあり、求めた答えが出るのは山あり谷あり数年先のこと。更には頑固も兼ね備えているので、なかなか答えに巡り会えない。

 でも、最近何となくだが、求めていたものに到達したかもしれない。


 それは『漢字への変換』である。


 私は何でも漢字にしてしまいたい病だった。得意気になって「ふふん!これは読めるかよ」な感じだ。そうじゃなくても、同じ読み方でも別の漢字を持つものを挿入し、場面場面の雰囲気に合わせたくて「今は悲しいじゃなくて、哀しいだな」のように書いていた。思えば色んな漢字が入りまじっていた。


 けど、普通にひらがなでいんじゃね? て思った。


 第一、私は忘れっぽい。忘れっぽいから、自分で書いて漢字に変換した字が読めん。「あれ…何て読むんだっけ?」と読み直して詰まってしまうのである。

 また、主人公の気持ちに当て嵌めた漢字を忘れて「悲しい…て書いたか? 哀しい…だったか?」ともう一度書きたくても訳がわからなくなってしまうのだ。


 字で表現したい――

 漢字にそれぞれ意味があるのならば、その漢字で()を表したい!


 と思っていた。でも自分の頭が着いてこない。そんな自分は嫌だとそれでも無理して書いていたが、書くこと自体楽しくなくなっていた。漢字が憂鬱だった。


 だから、ひらがなで充分。漢字はここぞなときに取っておこう、そう答えが出たのです。


 恐らく「何言ってんだコイツ?」と思われているかもしれないし、「馬鹿」の一言で片付けられているだろうが、『こだわりたい』だけど『上手くいかない』ていう悩みが吹っ切れそうで嬉しいのであります。


 ま、『小=短所』もしくは『短所と長所の分離』になってくれやと、自分を応援している話でした。


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