35 自信喪失模索いやいや迷子な話。
小説なるものを創作して、大好きな小説を読むと、「私の主人公に成長はあるのかな?」て不安になる。身体的なことならば、服のサイズが小さくなったわとか、髪が伸びたとか、登場人物の誰かしらに指摘されたりとかでいくらでも可能だけれど…… じゃあ精神的には? て悩む。
まあ、設定で最初に「幼い」であれば、徐々に成長過程を書いていけるかもしれない。
でも、「大人」だったら?
作者は、作者を成長させなければいけない。
勿論、どんなジャンルで、どんな物語を書くかによるところもあるのだろうけど、私は私の主人公を成長させられるのか、始まったばかりのくせに一丁前に怖くなってしまったのだ。辞めないけどね。
今は、自分のことだけしか考えられない。自分を見てほしい、褒めてほしい、存在価値が―― て思っている主人公が自分自信を認めなきゃならないって…難しいわ。
だから、ラストは主人公が竜に食われちまえばいいんだと考えて、それでって感じ。
書いていくうちに欲張りというか、我が儘というか、何かを「この物語で訴えてみたい!」て沸々と出てきたんだろうね。
小説―― 物語を書くってことは、プロとかアマとかその他の括りに関わらず、「ただ」では済まないことなのかと、迷子中であります。




