27/99
27 謎の生物バッフロー
そもそもバッフローとは何なんだって話。竜よりも謎の生物になってしまったバッフロー。
彼らは、食物連鎖の最下層に生息し、身の危険を察知するために赤外線感知を手に入れ、繁殖能力が高く、俊敏である。
生活圏は広く、昼間は栄養価の高い木の実を食べに森へ入り、夜は木の根の少ない場所に掘った穴ぐらで寝る。島に生息している草食動物の中では一番に大きな身体を持っているのと、群れで暮らしているせいか、森の中に穴を作らず草原やサバンナに巣を掘っている。
もしかしたら、自分たちの巣のせいで餌となる木の実を減らすことを懸念してかもしれない。天敵竜に狙われる確率が上がってしまっても、バッフローは穴ぐらで眠るのだ。
それに、バッフローに角はなかった。あれは危険察知のために大きく長くなった耳だった。
彼らが竜に歯向かうすべはなく、特に狙われやすいのは巣穴から出る朝方と、森から戻る夕方近くである。
以上、謎の生物バッフローの思い付く限りである。決して「巨体なウサギだろ?」とは思ってはいけない。




