22 『ランクチュア(仮)』
もっと街には軍人ばかりがいると思っていた―― ランクチュアは歩を緩めて、夕暮れに染まった人々を眺めた。皆、薄汚れてはいるものの大事そうに籠を抱え、笑みを浮かべている。きっと支給された飯でも入っているのだろう。ランクチュアは、自分の横を駆けていった子供の後ろ姿に、残してきた家族を重ねた。彼らは無事貰えただろうか……
竜を交えた戦争が百年を過ぎたころ、アチュア帝国は強敵隣国のククへ停戦を持ち掛けた。
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こんばんは、こさじです。
もし『ランクチュア(仮)』を書くなら、始まりはこんな感じかなと、書いてみました。
色々と設定を考えて、何人称にしようとかも悩んでいたんですが、「主人公寄りの三人称(それを専門用語で何というのかわからんです)」てのが、やはり『悪魔の祈り』のときのように書きやすいってことになりました。
そんで、じゃあ出だしはどうしようかな~と。
好みは「さあ! いよいよ始まりました!」て感じではなく、話の始まりの前から主人公は生活もあって世界もソコにあったよ的な、淡々としていて何となくその場面から切り取ってきた感じのが好きなので、自分なりに↑あーなりました。
ただ、「―と…」をあまり使いたくないと思ってたのが、初っぱなから登場しているので、まだまだ考えなければいけません。模索中です。
さて、……、……、何も書くことがない。くっちゃべることが浮かばない…
ので、この回は以上です。




