18 まいご~まいご~迷子だよ~
竜があれやこれやなら、何を必ず話に盛り込みたいのか決めればいいのだよね。まあ、多くても十個くらいでさ、そしたらスッキリすると思うんだ。
① 異世界である。
② 女主人公である。(not トリップ転生チート)
③ 竜がおります、
④ 人間食います、
⑤ 何やら企んでおります、
⑥ 魔法の類いは使えませぬ。
⑦ 人間も同じく、
⑧ しかし人間は美味だな、
⑨ 主人公戦います
⑩ 竜に乗って敵国と。
⑪ そして食われて終いです。
あれ? ま、いっか。
さて、『①異世界である』は人間もさることながらバッファローに似た生物やそれらが口にする動植物もいるのでしょう、きっと地球に酷似した世界と思われる。
『②女主人公である』、出来れば普通の、たまたまかなるべくしてなったのかは不明だが、竜に跨がり戦へと赴く。作者こさじの好みのせいでビシバシひたすらイジメ抜かれてドン底に突き落とされても、健気に生きる主人公になるでしょう。歳は「異世界基準」で二十歳過ぎが好みかな? 反抗期で竜の謎を探るより、従順でいる中でちょっとした疑問から疑念へと行って欲しく、国のために戦えばいいのかどうか悩みに悩んで、例え間違った答えへとたどり着いても納得して竜に食われて欲しい…
『③竜がおります』 、主人公が生きる現代で存在しているのが、自国の黄色、隣国の赤色、他に青色、黒色、褐色といて、数年前から南の外れの国が白色を有するようになったとか?
『④人間食います』が、人間食ったら竜に羽がはえたことにしようかと思ったけど、竜が人間を食べて得るメリットは謎にしておきたいな。人間食べたから島から出れるようになったことも人間は気づかなくて、巣立ちか何かかと思っている。その裏には黄色竜を発見した人物が隠蔽したんだけども、「油断したら竜に食われるから気をつけろ」としか伝えられていなくて、主人公に発見させたいところだか、長く竜乗りとして生きている人間は知っていた…なんて。黙っていたのは皆戦を終わらせて、食われる人間を作らないとしたい。戦が終わったなら竜を処分するのだ! 全てを食べ尽くされる前に。(国同士で手を取り合って竜退治をしてしまえばいいような気がしてならない)
『⑤何やら企んでおります』が、竜の謎であり竜の謀であり、そんな竜がどこから来たのか、何故「それぞれの島」から人間を食わねば出られないのかは完全に謎としておこうかと思う。そしたら、主人公が悶々としてくれそうでニンマリするわ。
『⑥魔法の類いは使えませぬ』、口を開けばただただ血生臭そうである。
『⑦人間も同じく』、非力なり。
『⑧しかし人間は美味だな』、そうであろう。
『⑨主人公戦います』、戦いの知識は0スタート、ショボい。
『⑩竜に乗って敵国と』戦うのであれば、岩を目標物に落としたり、侵入してきた敵竜の排除。めっちゃ長い槍とかめっちゃ飛ぶ強風にも負けない弓とか、体当たり。だけど、竜はその鋭い爪や牙を使ってはくれない。平和主義なのかしら? いえいえ腹黒です。
『⑪そして食われて終いです』、負けそうでそういう状況になったのか、勝って竜の秘密にたどり着いた先が食われることだったのか――
こんな感じかな。




