表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/49

名前

 

 小学五年生、当時の私は漫画を描くのにはまっていました。元々小さな頃から絵を描くのは大好きで、紙とペンさえ与えておけば手のかからない子と言われていたくらいです。

 漫画を読むようになり、描きたくなるのは必然。そして量産しました。いくつもの黒歴史を。

 で、イラストを描く子たちのグループでわいわいやってたんですが、そのグループの中に一人だけ飛び抜けて上手な子がいました。仮にAちゃんと呼ばせてもらいます。このAちゃん、ご両親がイラストレーターさんなんだそうです。


 そんなみんなと行った社会科見学。私たちのクラスは新聞社を見学した後、かの有名な平将門公の首塚に行きました。先生から一通り祟りの話を聞き、しばらくはそこで自由行動です。もちろん私はいつもの仲良しグループと一緒。

 ぼーっと首塚を見ていたら、突然そのAちゃんが振り向きました。そして一言――


「今日からお主は『きさまにたろう』と名乗るがよい」

 

 突然の宣告に私はどうしていいかわからず、とりあえず「うん」としか言えませんでした。


 まあ、なんだかんだ言って、こうして今現在ありがたく使わせてもらっています。その節はありがとう、Aちゃん。

 


Aちゃんは唐突に何かを言うことがあったので、あの時もそうだったんでしょう。

授業中に手紙が回ってきて、

『私は戦うヘリコプターがすきだ』

と書かれていた時も、心の中で「うん」としか返せませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ