ファミコン
ファミリーコンピュータ
昭和後期生まれ以降の人ならば、知らぬ人はほぼいないであろう偉大な発明品です。
そしてある日、とうとう我が家にもそんなテレビゲームがやってきました。もう大はしゃぎです。
あれ? でも、ちょっと待って。なんか私の知っているファミコンと違うんだけど……
ノーマルなファミコンは白と赤のカラーリングです。でも、目の前のそれは臙脂色の長方形。それにキーボードがついてます。
MSX
ファミコンじゃないじゃん!!
知らないよ、クラスの誰も持ってないよ。
なんて思ってたんですけど、子供って適応能力高いですよね。なんだかんだ結構遊びました。それにこれ、周りに持ってる子いなかったんで、弟の友達なんかには大人気でした。
そして数年後――
クリスマスプレゼントとしてファミコン本体とドラクエ3がやってきました。
でも……これ、本当にファミコン? だって、本体の色が黒なんだけど。あとディスクってなんじゃい。
ツインファミコンでした。
なんでうちの親は微妙にずれたものを選んでくるんだろう。いえ、これも楽しみましたけどね。
マリオ2は結構やりました。ただ、初心者には難しかったです……。クリア? もちろんしてません。できませんでした。ドラクエ3? 不良品だったのか毎日冒険の書が消えていたので、私はロマリアまでしか行ったことありません。弟は根性でクリアしてましたけど。そして彼は最後には生ける攻略本と化し、どこの落とし穴がどこにつながってるとか即答してましたから。子供の吸収力と集中力はすさまじいです。
結論。うちの親の微妙なチョイスのおかげで色々と楽しませてもらいました。
冒険の書が消える時の音楽、あんなもん毎日聞かされたら心だって折れますよ。それにしても、弟1号はよくあれクリアできたな。しつこ……粘り強いってすごい。
ちなみにそんなドラクエ3、私は後にスーファミ版でクリアしました。