夏の思い出1
夏の思い出
といえば、何を思い出しますか?
プール、海、夏祭り、花火、旅行……
子供の頃の夏休みといえば、約40日。私は毎日遊び歩いていました。そして8月31日にはいつも泣きながら宿題してました。
そんな夏休みが終わると必ずといっていいほど耳にした言葉、
「田舎に行ってきた」
残念ながら我が家はみんなが帰ってくる方だったので、夏休みに帰省するということがあまりありませんでした。せいぜいがお盆の墓参り帰りに母の実家に一泊する、というくらいです。
ただしその母の田舎も東京のお隣、神奈川だったので、友達の話していた田舎とは違う感じでした。なので子供の頃は、北海道か沖縄に親戚を作ってくれと親に無茶言ってました。ちなみに当時うちの親戚は、東京、神奈川、一番遠くて埼玉にしかいなかったのです。
「田舎に行ってきた」という台詞、ちょっと憧れでした。
だから私の夏のイベントといえば、墓参りと家族旅行と夏祭りでした。
母方のお墓が箱根にあるので、お参りが終わるといつもその周辺を観光していました。
芦ノ湖の遊覧船、黒卵、ロープウェイ……
往復のロマンスカーの中で食べるアイスクリームも楽しみでした。
そして夏の一大イベント、夏祭り!
近所にいくつか神社仏閣があったので、夏と秋はお祭りハシゴです。
祐天寺、十日森神社、駒繋神社、目黒不動……
弟たちや従姉妹たちとよく一緒に行きました。
お好み焼き、焼きそば、アンズ飴、チョコバナナ、ハッカパイプにかき氷。そして射的や宝釣り、金魚すくい。他にも色々な屋台が出ていました。ちょっと柄の悪いおじさんたちがぼったくり価格で売っているにも関わらず、ついつい買ってしまうんですよね、あれ。懐かしいなぁ……
横浜に越してきてからはこういうお祭りには行っていないので、余計懐かしく思います。
近所の自治会のお祭りだと、どうしても物足りないんです。あのいかがわしい雰囲気がないと、私の中ではお祭りだと認識できないんですよね。
あと、夏といえば花火!
よく家の玄関の前や近所の公園でやっていました。最近は公園での花火は禁止らしいですね。世知辛い世の中です。
花火大会にはあまり行きませんでした。近所ではやってなかったし。
たまに親戚の家に泊まった時に見たくらいかな。私にとって、花火は見るよりやるものでした。
祭り、墓参り、家族旅行の三大イベント以外は、だいたい家の近所をうろうろしていました。区民センターのプール、公園、図書館、友達の家。
けれど、当時は午後になるとほぼ毎日光化学スモッグ注意報が発令されていたので、仕方なく家に帰っていました。出歩いているのを先生に見つかると怒られるので。
だいたい午後は、お絵かきか読書かゲームしてました。その時間に宿題やってれば、8月31日に泣くこともなかったんですけどね。




