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幸せの味

 

 今年は久々に、というか、約十年ぶりくらいにインフルエンザにかかりました。

 子供の頃と違って看病してくれる人はいないし、やらなきゃいけないことはたくさんあるし、病院は自分で行かなきゃいけないし、おちおち寝ていることもできません。この一週間、辛かった……。


 でも子供の頃は、風邪をひくとちょっと嬉しくもありました。

 体は辛いんですけど、とにかく母が優しくなる。いや、普段も優しい人なんですけど、病人には特に甘くなる。だから、ここぞとばかりに甘えてましたね。


 子供の頃の私は、風邪を引くと必ずと言っていいほど扁桃腺が腫れました。痛くて痛くて食べ物が喉を通りません。

 そんな私のために母がよく作ってくれたのが、卵粥とリンゴジュースでした。

 リンゴをすりおろしてガーゼで濾しただけのものなんですけど、凄く美味しかったです。染み渡るっていうかね、思い出すとなんか泣きそうになります。あの頃は本当に幸せだったなぁ……って。


 でも、その優しかった母は病気で現在寝たきりになってしまっていて、もう料理どころか喋ることもできません。

 だから今は、母が惜しみ無く与えてくれた愛情に少しでも報いたくて介護をしています。とはいっても、母がくれたものにはまだまだ全然かないませんが。


 親孝行、したい時に親はなし


 皆さんも親御さんが元気なうちに色々やっておいたほうがいいですよ。後悔先に立たず、ですからね。





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