人狼
超短いです。時間が無かったので書けませんでした、すみません。次話からはまた字数を増やせると思います。
木から舞い降りた黒い影の正体は……
狼と人を混ぜたような者そうまるで……
「……人狼?」
そうまるで、ヨーロッパの伝説に出てくる人狼のような姿をした者だった。
そんな人狼?が再び言う。
「マテ、ソレニサワルナ」
「何故だ?俺の狩った物だ。だいたいお前は何者だ?」
カミトは、鋭い目で人狼?を観察しながら逆に質問をする。人狼は答える。
「コイツハ、オレノマカマ、オマエ、コイツ、クウ、オレ、クワセタクネェ。」
その答えを聞きカミトは、笑う。
「それは本当の事では、ないだろ?だって、お前は俺が狩りを始めようとした時には、もうすでに木の上に居た。違うか?」
それを聞き人狼?は、焦る。
「ナ、ナニヲイッテル、ソンナワケ、ネ、ネェダロ」
人狼?は慌てて否定する。しかし、この瞬間、カミトには嘘だと分かっていた。何故なら。
翳眼発動。対象は嘘をついています。対象は、わざと慌てた演技をしています。本当は、慌てていません。
と、いった感じで、情報がカミトの頭の中に入って来ていた。
『やはり、翳眼は予想通り使えるな。しかし、何故コイツは、嘘をついている?……考えられる理由とすれば、ブラックウルフの回収か、回収と見せかけて俺に近づき、何かをする。ってところか、……多分後者だろう。あの2度目の演技からして、最初から見破られる可能性を考えて居たように見える。そう考えると、かなり頭がいいようだか……一体何者だ?魔獣にしては知能があり過ぎる。それとも、亜種?または……獣族か、……たぶん獣族だろうな。狼男は、いちよう人と狼のハーフに見えるし。』
「お前その慌ててるのも嘘だな、分かりやすい。そろそろ本当の目的を吐いたらどうだ?」
カミトは、翳眼から分かった事と、自己分析を混ぜて、静かに言った。すると人狼?の顔は、焦った顔から驚きと笑みが混じった顔へと変わる。そして活気のある声で言った。
「あんた、おもしれぇな。やっぱり主様の言う通りだ。まさか見破られるとは思わなかったが……お前はすげー頭いいな。流石主様に警戒されるだけあるぜ!」
「普通にしゃべってる……やはり獣族か、最初の演技は魔獣に見せかけるためか……この作戦は、お前の主様とやらが考えたのか?」
「あぁ、そこまで見抜くとはな~やっぱりお前天才だな!」
「単純にお前はバカの様にしか見えなかっただけだ。それより、本当の目的は何だ?」
カミトは、前世で拷問した時の様に、重圧をかけて言う。実際は、体が小さ過ぎて何も怖く無いのだが……それに対して人狼?は……
「ん?ただお前を殺しに来ただけだよ?本当は主様が、主様の存在をバレない限りは、半殺しでいいって言ってたけど、バレちゃったから、殺すか捕まえるしかない。でも俺そういう頭使うの苦手だから殺すしかない。みたいな?」
人狼?は軽く殺人宣言をした。
カミトは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに真顔に戻り、それに対して宣言し返す。
「逃げるという道は無さそうだな。仕方ない……その勝負受けて立とう。ふっ」
カミトは自然に笑みが溢れていた。カミトはその時思った。
『俺は戦闘狂ではないと思っていたが、やはり強敵を目の前にすると嬉しくなってしまう、俺ももしかしたら心の何処かに、戦闘狂の心があるのかもな……』
そして二人は静かに戦闘体勢に入るのだった。
矛盾してるんじゃねって点がありましたら教えて頂けると光栄です。また、評価が貰えたら嬉しいです。今まで貰えた事ないので……