食べ物集め、ではなく初戦闘
やっと初戦闘です。
誤字が多い可能があります、すみません。
side???
『今日は、朝から妙な魔力を感じる。場所は……あの【魔獣避けの結界】の中からだ。今までも数人の冒険者が、この森を探索に来て、あの結界の中で野宿をしてたが、感じられる魔力は、基本属性だけだった筈だ。しかし今回は、基本属性では無い。オリジナルか?いや、しかし昔ならまだしも、最近の人族はオリジナルが使える事は、とても優秀な戦力で、いざと言う時の戦争に備えて、あまり危険な場所へは送らないと聞く。一体何者だ?』
しばらくすると、オリジナルと思われる魔力を持つ者が、結界からでてきたのを感知する。
『……動き始めたか、ここからの距離ではあまり詳しい事が把握できないな……仕方がない、我が動くとするか。森に害を与える可能性がある者を、野放しにして置く訳にも、いかないしな森の主として。』
こうして森の主がカミトの元へと動き始めた。
sideカミト
カミトは今、森の中を食べ物を探して歩いている。
『なかなか食べられそうな物が見つから無いな。紫色のキノコに、ドス黒い桃のような物、おまけに、血のように紅いゴーヤ?のような物まであるのに、一行に食べられそうな物が見つからない。どうした物か……仕方ない、今までスキル【隠密】の効果を使って避けていた魔獣?と思う奴らを狩って見るか。』
そう考えたカミトは、【隠密】の効果を使わずに、魔獣を探し始める。そして、数分後、青いジェル状の物に目が着いたような物、カミトはいわゆるスライム?を見つけた。
『あれはスライムか?そう言えばスキルに【見切り】があったな、使ってみるか。』
カミトは、スライム?らしき魔獣に意識を向けてスキルを使う。
「見切り」
カミトの頭の中に情報が入ってくる。
スライムLv1
属性 無属性
『……これだけか?やはりLv不足か。まぁいい、せっかくの機会だ、戦っておいて損はない。つまり……闘うまでだ!』
カミトは、深呼吸をして精神統一をする。
「すーはー、よし!」
カミトの異世界初戦闘が開始された。まず、最初に動いたのは、スライム。カミトへ向かって突進する……速度が凄く速い。カミトは、軽々とは言えないが避ける。
『スライムって言ったら、鈍い雑魚魔獣だと思っていたが……予想以上に速いな。もしかすると、魔法か、さっき見た時に魔法適性は、無属性だったな、無属性……身体強化系の魔法か。さっきの突進は、だいたい成人した人間のダッシュの1.5倍位だったな。……まぁいい、今は自分のできる事をやるまでだ。』
カミトは、再び突進をしようとしているスライムに向かって魔法を使う。
「影弾」
『影弾は銃よりは遅いが、それでもかなりの速さの出る魔法だ。いくら身体強化してても避けられないだろう。』
しかしカミトの予想は外れる。
ブヨン、パーン
なんと、スライムの体に当たった影弾は、凄い勢いで跳ね返りカミトの方へ飛んで行く。
「ッ……」
カミトは、危機一髪で避ける。
『……まさか影弾が跳ね返されるとは……くそ、どうすればいい。……イメージ、イメージか!そうだ、貫通するイメージだ!貫通する強いイメージの影弾を創れば(つくれば)いいんだ。これは賭けでもあるが、これが一番最善策だろう。よし、貫通のイメージ、イメージ。できた。あとは実践するのみだ』
カミトが、新たな影弾のイメージできた所で、影弾の影響で身体強化が解けていたスライムも、身体強化を掛け直しができたようだ。そして、第二ラウンドが始まる。今回先に動いたのは、カミトだ。素早くスライムに向かって魔法を使う。
「影弾・貫」
カミトがそう言うと、さっきと同じ形、速さの影弾が飛ぶ。しかし、今回は、少し違った。さっきは、スライムの体に跳ね返ったが、今回は、……パーン見事に、スライムの体を貫いた。
「よし。」
カミトは、静かに喜ぶ。
そんなカミトを、ひそかに見る影があった。その者は森の者達(魔獣)から「森の主」と、呼ばれていた。……
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