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閑話 非現実的な暗殺者の日常

遅れてすみません。

少し書き方を変えて見ました。

 これは、カミトが暗殺者の見習いになってまだ幼い頃、予想外の天才さ故に若くして体験した。翳月一族の暗殺者達の非現実的な日常の話である。




「カミト!もっと速く走れ。」

カミトは、走る速度を上げる。

……タタタタタタタ。

「それではダメだ!足音が聞こえるではないか!走る時は速くしかし静かにだ。それが出来ないと命取りになるぞ!もっと暗殺者の道を行く者としての自覚を持て!」

「……はい」

カミトは言われた通りに意識をして音を立てずに速く走る。

「ほう、やればできるじゃないか。いいだろう。そこまで!3分休憩だ。水入れてこい。」

「はい」

カミトは暗殺者の師匠である(じん)にそう言われてすぐに水を飲みに行く。

仁:『やはりカミトは才能がある。ハッキリ言って俺と比べ物にならないくらいの才能がある。はぁ、俺はこの訓練3時間くらいやって、やっとできたのにカミトは1時間か……予定よりかなり早いが明日からは、ちゃんとした技の訓練に入らせるか……』


カミトは水を飲みながら考えていた。

カミト:『僕は、何をやっているのだろう?暗殺者?そんなのただの人殺しじゃないか。僕は別にそんなのどうでもいい。何でそんなどうでもいい事をしなければいけない?一族の次期当主になるため?そんなの僕の意思じゃない。僕は普通がいいのに……普通なら今は中学生だったのに……』

 カミトがそんな事を考えてる間に休憩時間は終わっていたようで、師匠仁の怒号が響く。

「カミト速くしろ!それとも、メニューを5倍にされたいのか?」

カミトは急いで仁の元へ向かった。

 その後、カミトは今日予定していた練習メニューを無事こなし練習を終えた。そして最後に

「明日から暗殺の技を本格的に教える」

と、伝えられた。カミトはそれを聞いて普通に

「はい。」

と、返事をしたが内心はため息をついていた。

カミト:『はぁ。もう暗殺者になる事は決定なのか……本格的って銃とか不意討ちのコツとかって事なのかな。僕は銃を撃つ何て出来る自信ないなぁ。』

こうしてカミトの暗殺者になる訓練の一日が何時ものように過ぎて行った。



  次の日。

 カミトはハンドガンを手に持っていた。

「カミト、まずは何も言わないからさっき言った通りにあの空き缶を的に撃ってみろ。」

仁はカミトの前15m程離れた場所にある空き缶を(ゆび)()しながら言った。仁はこの時、

仁:『カミトがいくら暗殺者の天才だろうと15m先のターゲットを最初から当てる事は不可能だ。まぁ当たるとしても偶然でしかないだろうしな。』

と思って、最初から当てる事は不可能と分析をしていた。

しかし、仁の予想は外れた。

……バン、カン、コロコロコロ。

カミトは見事に空き缶に弾を命中させた。空き缶は少し吹き飛んでコロコロと転がった。

「……」

仁は目を疑う。しかし、

仁:『ま、まぐれだろう』

と考え直しカミトにもう一回やるように命じる。しかも先程より距離を延ばした25mの位置に空き缶を置く。この距離だと、もうまぐれはあり得ない。

 カミトはさっき撃った場所と同じ位置に立ち、銃を構える。仁はその構え方を見て驚いた。

仁:『構え方は悪くない。いや、むしろいい。オリジナルの用だが、かなりいい構え方だ。あれを最初からできるとは……まさに天才だな。流石翳月の次期当主といった所か……』

 仁はカミトに合図を出した。

「撃て。」

バン。カン、コロコロコロ。

「なっ……」

 カミトは見事に最初に撃った時と変わらずに的に当てた。

 仁はカミト撃ち終えたに聞いた。

「カミト、お前誰かに銃の撃ち方を習ったのか?」

仁は

仁:『2連発で15m以上当てる何てまぐれじゃああり得ない。それにあの構え方。誰かに習ったとしか考えられないだろう。それに、もしそうじゃないとすると……』

仁は誰かに習ったとカミトが言う事を願った。しかし、残念ながら予想は外れた。カミトの答えは……

「いいえ、誰にも習ってません。自分で考えてやっただけです。」

NOだった。仁はショクを受けた。

仁:『誰にも習ってない。つまり自己流……まさかこんなに早く銃を使える用になるとは……天才とは時に哀れだな。この実力があるとなればすぐに【あれ】をやらされる事になるだろう。カミトの若い精神で【あれ】をやる事が出来るだろうか……しかし、仕方ない報告に行かなければ。』

仁はそう考えると、カミトに言った

「カミトしばらく空き缶を撃つ訓練をしていてくれ、俺は少しやることがある。」

カミトは首をかしげつつも

「わかりました。」

と、了解の意を示す。

仁は

「じゃあ、行ってくる」

と、言うと、翳月家現当主の元へ向かった。





当主の部屋。


仁は腰をおろすとすぐに言った。

「当主、伝えておきたい事がある。」

「何だ?」

当主は威厳ある太い声で聞いた。

「実はカミトなのだが、先程銃を初めて撃たせたら、見事に的に当てたのだ。最初はまぐれかと思い、もう一度撃たせたのだが、見事なオリジナルの構えで再び的に当てて見せた。これは伝えた方がいいかと思ってな。」

「ほう。カミトは本当に暗殺者としての才能が優れているようだな。後、暗殺者に必要な要素は一つだけか。なら、明日からでも【あれ】を始めよう。明日が楽しみだ。」

仁は、

「カミトには、まだ【あれ】は早い」

と、言いたいの自慢のポーカーフェイスでどうにか抑え、当主の部屋をた出てカミトの元へ向かった。


訓練場所


仁はカミトの元へ行き、言った。

「カミト今日の訓練は少し早いが終わりだ。明日は少し特殊な訓練をする。今日はしっかり休んでおけ。」

「わかりました。」

と、カミトは答え、自室へ戻って行った。


カミト自室


カミトは考えていた。

『何か今日の仁さんの態度はおかしかったな。僕が銃を撃てたからかな?でも、何かしっくりこないなぁ~。それに明日って何やるのかな?……ダメだわからない。もう寝よう』

その日カミトはいつもより早く寝た。


次の日。


カミトは仁から銃と手紙が渡された。

カミトは手紙を開けて内容を読む。


   暗殺訓練

 本日の訓練だが、今日は暗殺の実技訓練を行う。

【訓練内容】先程、家に奴隷を放った。その奴隷を見つけ出し今、手元にある銃で撃ち殺せ。(なお)、奴隷はナイフを持っている。殺すのを迷えば自分が殺されるので注意する用に。

【参加人数】1人

【制限時間】2時間。

【成功条件】奴隷を殺すする事。

【失敗条件】参加者死亡・タイムアップ

【失敗ペナルティ】身内を一人殺させる。



手紙を読み終えたカミトは絶句した。

「……」

カミトは仁に助けを求めようと話しかけようとしたが、仁の姿はいつの間にか消えていた。

 カミトは動揺した。

カミト:『人を殺す……何でだろう体が動かない……分かってた筈なのに何で……怖い、怖いよ。こんな時、お爺さんだったら何て言うのだろう。』

カミトは自分が唯一家族で慕った人物の顔を思い浮かべた。カミトのお爺さんは、元最強暗殺者でありカミトに唯一本当の愛を与えてくれた人だった。しかし、1年前、カミトが暗殺者の訓練を初める際に邪魔になると言われて殺されかけ逃げるように家を去っていった。その時、お爺さんはカミトに自分の、暗殺者としての持論を語って行った。カミトはお爺さんが最後に語った持論を思い出した。その言葉が自然と口からこぼれる。

「人が殺されると、殺された者に全てを託す。

 人を殺すと、その者の全てを受け継ぐ。

 つまり、人は殺されても、殺した者の中で生きる……」

カミトは数秒目を閉じ、覚悟を決めた

カミト:『僕はいや、俺はお爺さんのような暗殺者になる。』

カミトは静かに目を開き。すぐに走り出した。音を立てずに素早く走り順番に部屋を見て回る。

 そして、遂にカミトはターゲットである男奴隷を見つける。

 カミトは男奴隷に気づかれる前に男奴隷の後ろで銃を構える。しかし、そこで男奴隷は振り返りカミトに気づく。その男奴隷の顔は正気とは思えない程歪んでいた。そして男奴隷はナイフを持って襲いかかってくる。

 しかし、男奴隷がカミトに辿り着く前にカミトは迷わず銃の引き金を引いた

バン。  バタ………

男奴隷は心臓を的確に撃ち抜かれ死んだ。


これがカミトが本当の暗殺者の道を行く始まりの出来事となった。

カミトは最初は一人称が僕でしたがこの出来事で俺に変わりました。お爺さんのセリフは自分で書いてて恥ずかしくなりました……名言とか難しいです。


好評ならまた、閑話で続けるつもりです。

そして今回初めて一回で3000字書けました。閑話の方が本編より長いって……



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