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カミトVS最強の人狼パート4。~ついに決着。

お待たせしました。「異世界で唯一の影属性」復活です!

 まず最初に動いたのはカミトだった。目にも止まらない素早い動きで、ハーリーの回りの木を次々と飛び回る。ハーリーはそれを目で追い、急所に狙いを定めようとする。そして一周した辺りでハーリーが完全にカミトの急所に狙いを定める、そして叫びながら飛び掛かる。

「死ねぇ、カミトォォ!!」

ハーリーの狙いを定めに定めたこの一撃はカミトの身体強化・超でも躱せない程速い、ハーリーの本当の全力の一撃だった。つまり100%と当たるしかない攻撃。ハーリーもカミトが目の前まで来た瞬間に勝利を確信する。

しかし、ハーリーの確信は外れた。

カミトには確かにハーリーの一撃が届いていた。しかし、ハーリーがカミトの体に触れた瞬間、カミトは空気に溶けるように消えてしまった。ここでハーリーは、自分がしてしまった最大のミスに気づく。それは、カミトの技の可能性を、カミトのセンスをはかり違えていた事だった。

「まさか……」

 ハーリーはあり得ないといった感じの顔で、回りを見回す、その目の先には何人ものカミトがたって居た。そこでハーリーは険しい確信する。

『俺が狙いを定めているうちにあの分身ができる技を使ってた?あり得ない。俺がそんな事に気づかない筈が……でも事実か……。』

すると、ハーリーの険しかった顔が戦闘狂の笑顔に変わった。そして、分身状態のカミト達に話し掛ける。

「お前はつくづくやってくれるな、本当殺したいぜ……でも、ただ殺すだけじゃもったいねぇ。本気で行かせてもらうぜカミトォォ!」

 ハーリーは再び叫びながらカミト達に襲いかかる。しかしさっきのようにカミトは攻撃を許さなかった。

 「「「「「「「「「「毒針。」」」」」」」」」」

 10人程いるカミト達が一斉に魔法を発動させた。そしてカミト達の前に各一本ずつ30cm程の紫色の毒針が現れる、同時にカミト達は一斉に命令した。

「「「「「「「「「「ハーリーを襲え!」」」」」」」」」」

 毒針はその命令に従うように一人のカミトへ襲いかかるハーリーの方へ飛んで行く。

そして、

 ハーリーに見事に数10本の毒針は全て突き刺さった。

「くっ……」

 ハーリーは呻き声をあげながら、それでも襲いかかる。しかし、虚しくもハーリーの攻撃したカミトは分身だった。ハーリーは攻撃を終えると、その場にうずくまる。

「「「「「「「「「「どうやら毒が回り始めたようだな。この勝負俺の勝ちだ。大人しく降参すれば命までは奪わない、まぁ誰の回し物かは吐いて貰うがな。」」」」」」」」」」

 カミト達の冷たい声が森に響く。カミト達の一人が、拘束する為にハーリーに近寄って行き気絶させようとすると、ハーリーが微かな声をあげる。

「まだだ、俺はまだ負けてねぇ……」

 そして、ゆっくりと体を動かし立ち上がり叫ぶ。

「俺は、まだ……死ねねぇ!こうなったら、奥の手を使ってやる。奥義、狂化!!」

 ハーリーの顔から僅かに残っていた理性ある人族の部分が消え、完全な人狼へと変わり……

「ウォーーーーン!!」

叫び声まであげる。そして、襲いかかってくる。

 カミトは分身で相手をさせて、その間にハーリーがイカれた原因を探ろうと、見切りを使う。


ハーリー

種族??

スキル????

状態。異常。理性がなく、ただ獲物を追うだけの状態。

加護。主の加護。狂化発動中。


カミトは素早く分析する。

『これは、想定外だ。まさか狂うとは……分析結果をザッとまとめると、狂化とか言う効果(?)で狂ってるって事だな……いわばが最後の足掻きとしてがむしゃらに暴れてるって事か?いや、しかし、彼奴は奥義と言っていた。何か効果があるのか?……しょうがないしばらく様子をみよう。場合によってはプランBに切り替えよう。』

カミトが分析し終えた時、丁度ハーリーが分身を全員倒した所だった。

 ハーリーは、やっと見つけたといわんばかりに歪んだ笑顔で、カミトの方を見て、襲いかかろうとタイミングをうかがっている。カミトも2つの短剣を両手に持ちながら、ハーリーと同じように相手のタイミングをうかがっている。

……………………遂にハーリーが動く。

 ハーリーは、素早いスピードで近づき手を巨大化させカミトを襲う。

 カミトは、即座に横に転がり攻撃を避ける。ハーリーの攻撃は地面に打ち付けられた、その威力はさっきとは比べもにならないのは一目瞭然だった。それは、ハーリーの打ち付けた地面には立て20m以上のクレーターと地震のような揺れが証明していた。普通なら誰でも恐怖を感じるのだが、カミトは、違った。確かにその威力に驚いていた。しかし、カミトは

『これが狂化の効果か……攻撃力の大幅にアップと他のステータスの底上げって事か……仕方がないプランBに切り替えよう。』

と思っただけで、別に恐れたりはしなかった。そして、

 カミトは短剣をナイフのように逆手にし、前世で使っていた、ナイフ術、我流の構えを取る。その構えを取るカミトからは、まるで悪魔の様なオーラーを放っていた。……遂にカミトは動く。

  次の瞬間……

 ズバッ。ハーリーは体から血を出し崩れ堕ちる。かろうじて息は有るが、それも少しすれば消えてしまいそうな虫の音だった。ハーリーは、一瞬の間にカミトが何をしたのか分からず消え行く意識の中で、ハーリーは、

『知能の方が力より上だった……か。』

などと、考えていた。しかし、実際はカミトが行った事は簡単な事だった。単純に、あり得ない程の速度で走り、2本の短剣で腹周りを斬っただけだった。それでも、そんな単純な事でも極めれば強くなる。カミトがやった事はその極に達した技だったために出来た事だった。

 そして、カミトは倒れているハーリーに留めを刺そうと近寄って行く。

「安らかに眠れ、人狼ハーリー……」

最後の言葉を掛け短剣を胸に刺そうとした、その時……

 ハーリーの体が光だした。

「!!!」

カミトは、素早く跳び退く。次の瞬間……

ハーリーは一瞬の閃光と共に跡方もなく消えた。

やっと人狼との対決終了です。いや~長かったです。そして、もう少し文章力をつけられるように頑張ります。戦闘描写が終わってたので……次回は10/5の予定です。

最後に、ブックマークが50人突破しました!え?少ない?とんでもありません!もちろん最っと上を目指しますが、無事ここまでこれた事に感謝です。いつも読んでくださっている方々ありがとうござます!

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