カミトVS最強の人狼パート3
遅れてすみません。その分文字を増やしました。やっと約2500字突破です。
カミトは、何本かの木の上にいる。カミトは、今【影分身・多】を使っているのだ。
『何とか成功したな。 影分身・多 とりあえず15人まで増やせたが……やはり大技なだけあって扱いは難しいな。魔力の消費量も多いが、それ以上に分身を操るのが難しい。少しでも気を緩めたら分身はすぐに消えるだろうし、操るには、頭をフルに回転させ続けないといけない、はっきりいって数分位しか持たないだろう……まぁいい、今この事を考えても仕方ないだろう。さっさとプラン通りに行動するか』
カミトは自分にそう言い聞かせ、次の行動に移る。
カミトは、ハーリーがこちらへ来るのを確認し、素早く【入影】を使い影に入る。もちろん15人全員がだ。そして【入影・ワープ】でさっき倒されて、時間が経ち、死んだ木の大きな影へ1人だけが移動する。もちろんハーリーには覚られてはいない。
カミトは、最初に考えたプラン通りに事を進めて行く。
カミトは、前世暗殺者のために精密なプ計画を立て遂行する事が暗殺者として、絶対に必要だった。そのため、今回の様な作戦は、得意分野であるため、今のところは、ミスはしていない。
カミトは木の影の中でカミトの持つ影属性以外の属性、毒属性、麻痺属性の魔法のイメージを固める。元々、カミトがわざわざ影・ワープを使い、14人をおとりにしたのは、計画で必要な物を準備するための時間稼ぎのためだった。2つの属性のイメージが完成すると次に、MITに載っていた魔創物術を使う。
魔創物術 魔法を使い短剣や、袋を魔力を使い造る術の事。
やり方 魔法を使う時の様に造る物をイメージをし、魔力を形にする。使う魔力は、物により変わって来る。
注意 一番簡単な、属性魔石なら、10からでも造れるが、難しい物、属性大剣程のレベルに上がると魔力は最低でも10000以上必要になり、複数で協力して造る必要がある。
参考資料 属性石レベル【魔力】10以上 【必要技術】レベル1 魔法袋【魔力】30以上【必要技術】レベル2 魔短剣【魔力】500以上【必要技術】レベル6 魔剣【魔力】1000以上【必要技術】レベル8 魔大剣【魔力】5000以上【必要技術】レベル10 属性魔剣【魔力】7000以上【必要技術】レベル15 属性魔大剣【魔力】10000以上【必要技術】レベル20 属性魔大剣以下の自由創造【魔力】10以上10000以下【必要技術】レベル50以下 属性魔大剣以上の自由創造【魔力】10000以上【必要技術】レベルMAX(100)以下レベル20以上
MITにはこれだけの事が掲載されていた。そして、カミトが造ろうとしているのは属性魔剣ならぬ属性魔短剣。しかし、カミトの総魔力は2100、これまでの戦いでどんなに上がっていても3000程度である。さらに、今までにも魔力を使っているので、残っているのは1000程度である。そこでカミトは考える。
『ステータスで確認してはいないが、今までの使ってきた魔法からして最大値3000。残りの魔力は1000ってとこだろう。正直。この残りの魔力は計画からしてみると誤算だったが、どうにか大丈夫そうだな。よし、計画通りに進めよう。まずは……影吸収・大影 ×2×5魔力吸収で吸収した魔力は上限がない事は影属性の練習をした時に確認済み。まぁ、制限時間が約30分だか……まぁいい。つまり、今の魔力は約10200。十分だ。あとは造るのみ、詰め込む魔力は……3000でいいか。よし。これであとは造るのみ……』
カミトは、極限まで集中しイメージする……
すると、カミトの目の前に黄色い光を帯びた短剣が出現する。
『よし。成功だ。計画通りあともう一本造るか……』
そしてカミトは再び集中しイメージする。今度は、紫色の光を帯びた短剣が出現する。
『成功だな、計画通りだ。最後にもう一度計画を確認するか。』
そう考えたカミトは計画を確認する。
【計画名】人狼残滅作戦
【必要人数】1人
【目的】人狼のハーリー(ターゲット)の残滅
【計画内容】先程までの戦いでは、人狼に押されている。そこで、自分の馴れている暗殺者の戦い方で戦う。
【必要資源】大量の魔力。技術レベル15。暗殺者の技術。麻痺属性。毒属性。
『必要条件は満たされたな。前世の時とは違い、戦闘中に考えた思いつきだが今回のは成功させる自信があるな。まぁ、前世でも一回も失敗するなんて考えた事なかったがな……よし、計画実行だ!』
カミトはもう一度影吸収をした後、影から木の一つへ隠密を使いながら飛び移り、ハーリーの方を見る。どうやらカミトの分身に何か叫んでいる。
「おい、てめぇ!いつまで隠れてやがる。男ならさっさと出てこいや!それとも怖じ気づいたか?……やっぱりそうか怖じ気づいたか!はっはははは。やっぱり俺は最強だな!」
などと、一人でしゃべっていた。カミトは呆れて。
『憐れなやつだな。彼奴やっぱり、ただのぼっちなんじゃないのか?』
なんて事を考えてしまう。
カミトは、残念な人狼ハーリーが気づく様に分身を影から出し、そのまま自分の体へ帰ってこさせる。ハーリーは、影からカミト(分身)が次々に出て行くのを見て急いで追い。分身の影から少し放れた俺の前へとやってくる。もう見つかることはわかりきっているので隠密は解いている。そのためすぐにハーリーは俺を見つける。と、同時に笑い顔が険しい顔へと変わる。
「……お前何をした?」
ハーリーが険しい顔で訪ねてくる。
「何がだ?俺はただ影の中に隠れていただけだが?」
カミトは、嘘をつく。しかし、ハーリーは今までの様に笑いはせず、さらに険しい顔になる。
「ふざけるな!俺はお前みたいに嘘を見抜く力はないが、代わりに勘がある。俺の勘はよく当たる。今回はもう勘とはいえねぇくらいに分かる。お前が何かしたって事が!」
それに対してカミトは
「ほう……まぁ確かにさっきのは嘘だが、そんな相手に手の内を明かす様な事は絶対しないがな。……さて、そろそろ勝負を再開するか」
そういい。切れかけていた身体強化魔法をかけ直す。
「身体強化・超影」
ハーリーも負けずと部分強化をかけ直す。
「部分強化・巨!!」
そして、ここから【異世界の暗殺者】と【森最強の僕】の戦いはクライマックスへと突入するのだった。
次回、ついに決着です。いや~長かったです。いえ、長過ぎましたね……一回の戦闘に4話。はぁ~どうすればいいのやら……