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ゆかの幼馴染・山本くん3


「・・・鈴野って玲のこと好きなんじゃないのか?」


また玲くん


「違うよ」


「俺、見ちゃった」

にやりとして言う山本くん

「何を?」


聞くのも面倒


「2人で一緒に帰ってるところ」

「うーん?いつだろ?」

実は部活帰りにはよく一緒に帰る

車送迎の玲くんと一緒に帰ると楽なのです

「いつって、そんなに一緒にいるのか、やっぱ付き合って」

「ないよ」

中学に上がってからよく聞かれる

「でも、玲はどんな可愛い子の告白も断ってる。・・・鈴野が関係してるだろ?」

「してないよ」

はっきりと答えた


投げやりぎみに山本くんが言ってきた

「鈴野、お前さ、わかってるなら付き合うか断るかどっちかにしてやれよ」


いつも遠目でみる爽やかさはない


「告白されてない」

「されてるも同然。あんな顔で見られて」

「あんな顔?」

「・・・無自覚か」

「自覚してるよ!・・・思ってくれてるな。って」


思ってくれるように仕組んだんだから


「そうやって玲をキープにするのやめろよ」

「キープ?」

「そうだろ?今のお前は例えるなら、バーゲンでとりあえず見つけたもの抱えとくけど他にいいのがあったら元に戻しに行こうと思ってるかんじだ」

「例えはどうかと思うけど、普通じゃない?」

「恋愛でそれすんなよ。全部は持てねぇよ。普通」

「・・・山本くんの恋愛相談だったんじゃなかった?」

「ただの愚痴だ」

「愛がわからない山本くんにそんなこと言われたくない」

「お前よりはわかってるよ。鈴野はさ、男子から人気あるよ。可愛いし、男受けするってかんじ。でもたまに無神経だよな」

「ねぇ、」

何が言いたいの?

「席替えのたびに隣の男子と仲良くなるよな。読書の時間なんて2人で1つの本読むほど」

話を遮れない

何を言えばいいの?

反論は


どうすれば


「そのくせ、席替えしたら、そいつとはバイバイって、はっきりしすぎ。だから一部のやつらに嫌われてるんだよ」

嫌われてるのは知ってる

だから?

「でも、佐野みたいに鈴野はいじめられない。玲が鈴野を守ってるからだ。まっ、他にも守ってくれるやつがいるみたいだけど?」

「・・・そう思うなら、どうしてみきちゃんが言ってたこと私に伝えたの?」

「本当にそうなるか気になっただけだよ」

「・・・山本くんにいじめられたってゆかに言ってもいいんだよ?」

知ってるんだから

山本くんがゆかのこと好きなこと

「そういうとこが嫌いなんだよ、鈴野。情報収集が趣味のお前なら知ってるだろ?それを言っても言わなくてもゆかと俺は変わらない」

でも小学校のとき

ゆかにケガさせたことが原因でゆかの親に嫌われた


知ってるんだから

ゆかが山本くんのこと好きなこと



でも結ばれない


今はまだ


変わらない







私は探してるだけ


私だけを愛してくれる人を


それの何がいけないの?





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