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幼馴染3・みきちゃん

どんどん進んでいきます。


幼稚園を卒園した私は予定通り、お兄ちゃんたちと同じ小学校に入学した

玲くんと叡智くんも同じだ

小学校の6年間は男子と女子の対立やクラスの陰湿ないじめなど、様々なことがあった

小学生の恋愛はからかいの対象となり、いじめや嫉妬に巻き込まれやすい


だから、誰に好きな人を聞かれても答えなかった


嫌いな女子の悪口、先生の悪口、ドラマの話、漫画の話


毎日、退屈に過ぎていった



あの頃に戻ったかのような、退屈な日々だった





中学に入学した

玲くんと同じ中学だ

叡智くんはおにいちゃんが通っていた中高一貫校に進学してしまった

けれど入学のお祝いにプレゼントされた携帯電話には毎日、叡智くんからメールが届く



教室にタオルを忘れてしまった

取りに戻ると


「みきちゃん?」

幼馴染のみきちゃんが放課後の教室に1人、残っている

珍しい

いつも放課後はすぐ部活に向かうのに


「っ!鈴野ひな!な、なんで」

幼稚園の頃、可愛い服ばかり着ていたみきちゃんは今も可愛いものが大好きで、話し方や行動も可愛くをモットーにしている。そんなみきちゃんが声を荒げるなんて・・・


廊下から声をかける

「どうしたの?部活は?」

「ぶ、部活?あ、あんたこそ、七澤玲はどうしたのよ!」

「?」

何を言ってるんだろ?


「どうして、玲くん?」

「だって、あんたは七澤玲のことが好きなんでしょ!」


やはり、様子がおかしい

みきちゃんはいつも玲くんを「玲」と呼び捨てにしているのに


「玲くんのことが好きなのはみきちゃんでしょ?」

「わ、私が?あ、ありえない」


「ねぇ、どうしちゃったの?」


私は教室に入り、みきちゃんに近づこうとした


「ち、近づかないで!私まで嫌われちゃう!」

「えっ?」


そう言い放つとみきちゃんは教室を走って出て行った






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