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お兄ちゃん・慎くん3


パパとお兄ちゃんのママが離婚したのはお兄ちゃんのママの不倫、が原因だと思う


私が生まれた頃、お兄ちゃんはまだ本当のママと一緒に暮らしていた

・・・その頃の写真にお兄ちゃんは写っていなかった

私が2歳になる前にお兄ちゃんは1人でこの家にやってきた

そのとき、不倫相手とは別の新しい彼氏と再婚するとお兄ちゃんがパパに話しているのを聞いた

本当のママはお兄ちゃんのことが邪魔になった、とも



スイミングスクールからの帰り、涼くんに会ったものの、その後はまっすぐ家に帰った


珍しく、パパが早く帰ってきていた

「パパ!」

「ひな、おかえり。・・・慎、おかえり」


パパは気付いていたのだと思う

何か、手をまわしたのかもしれない

優しそうなパパだが、意外と腹黒だし


「ただいま、・・・父さん」


なんだか、笑うのを失敗した顔でお兄ちゃんは答えた


「今日ね、スイミングでひなが一番速く泳げたんだよ!」

「すごいなぁ、・・・ママは足がつく所でも泳げないのに」

「えー、ママ泳げないの?」

「まったく泳げないぞー」

「す、少しは泳げます!」

焦って言うママはかわいい

よく意地悪なパパにからかわれている

「じゃあ、ひなとお兄ちゃんはパパに似たんだね」

「そうだぞー、慎、今日ひなの泳ぎ見てきたんだろ?どうだった?」

「上手だったよ」

「本当?」

「あぁ、そのうち涼より速く泳げるようになる」

それは無理だよ、お兄ちゃん

将来はオリンピック選手か、とまで言われている涼くんに勝てるとは思えない

「ひな、今度パパとプールに行こうか」

「うん、行く!」

「よし、あっ、ママは見学ね」

「・・・はい」

「慎も行くだろ?」

パパの問いにお兄ちゃんはどこかすっきりとした顔で答える

「もちろん!」


それ以降、いつも通り、学校から帰ってくると私と遊んでくるお兄ちゃん


・・・なんだか過保護になってる?と違和感を覚えたのはすぐのことだった



パパ、何したの?




いきなりですが、次は中学生になります。

いい加減、乙女ゲーム要素と恋愛を・・・

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