表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/57

お兄ちゃんの親友・涼くん3


お兄ちゃんはその女の子をみて言った

「・・・松本か」

「あっうん、鈴野くん、久しぶりだね」

鈴野はお兄ちゃんと私の名字だ

「だぁれ?」

涼くんの耳元でわざと尋ねた

「同じ小学校出身で今は同じ塾の松本だよ。」

少しくすぐったそうに涼くんは答えた

お兄ちゃんと涼くんは中高一貫の男子校に進学した

学校で異性と出会う機会はない


女の子は下から私を見上げた

「はじめまして、ひなちゃん?鈴野くんの妹?」

「あぁ、・・・ひな、涼はデート中だから遊べないみたいだ。帰ろう」

「でーと?」

首を傾げて見せた私を涼くんから奪うように両手をのばすお兄ちゃん

「こらこら、久しぶりの抱擁を邪魔するなよ」

その手から逃れようと後退する涼くん

「抱擁?ふん、浮気するような男にひなはやらん」

腕を組んで、鼻を鳴らすお兄ちゃんは上から見ていてもかっこいい

中学からかけ始めた眼鏡がさらに知的でいい

「浮気じゃねーよ!塾の帰りだ!つーかお前も勉強しろよ、テスト週間だぞ」

「してる」

「いや、明らかにスイミング帰りだ。どうせ行きも送ってガラス越しにひなが泳ぐ様子みてただけだな」

当たってる

今日もママが送ってくれようとしたとき、ちょうど帰宅したお兄ちゃんが送り迎えをかってでたのだ

「だからなんだ。それぐらいで成績は落ちない。自分の心配をしたらどうだ?」

「おいおい、なんで喧嘩腰?」

いつも以上にからむお兄ちゃんに涼くんも困惑している


・・・松本さんはもっと困惑しているが



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ