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お姫さま


年長にもなると

女の子は口が達者になるもので

女の子らしい喧嘩をするようになった


「みきがお姫さまだからぁ、」

みきちゃんはいつもふりふりとした可愛い服を着ている

配役を決めかねているみきちゃんに言ってみた

「ひなもお姫さまがいいなぁ」

「ひなちゃんは中流だからだめだよってママが言ってた」

みきちゃんの家は裕福だ

子どものお弁当袋にブランド物を使っているほど

「みきちゃんのママが言ってたの?」

「うん、だからこれ以上貧乏にならないんだって」

「貧乏にならないとお姫さまになれないの?」

「シンデレラも白雪姫もそうだもん」


いや、白雪姫は違うと思うけど


みきちゃんが他の子たちと配役を決めている中

「ひな、絵本読みたくなったから絵本読んでくるね」

と言って輪から抜け出した


朝の室内遊びは

子どもたちが送られてくるまでの短い時間だ


その後は外遊びの時間になる


本を取りにいったものの、外遊びの時間になり、仕方なく

外に行く準備をする

いつも外遊びの時間は叡智くんと過ごすのに

叡智くんはお休み


誰と遊ぼうかなぁなんて思っていると


「あっ玲くん」

外に行きたくなさそうに

ふてくされた顔で靴を履く玲くんの傍に駆け寄る

「ひな」

声に気付き顔を上げた玲くんの手を握り、外に飛び出した


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