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Nコン!  作者: mofmof
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第11コーラス目「部員!」その3

 「Nコン!」第11話です。


 煌輝真湖きらめき まこは、小学校を卒業したばかりの中学1年生。従兄妹の翔平が果たせなかった、合唱部で全国大会に出場するという夢を果たすべく、合唱部に入部を希望していた。ところが、合唱部は2年前に廃部になっており、指導する先生もすでに他界していた。

 前途多難の船出にもめげずに、色々障害がありつつも、うつつ先輩の協力もあり、校長先生に条件付きながら、合唱部の創部を認められた。

 与えられた課題である校歌を練習するために、現部長(仮)のシゴキが始まった!


 皆様の感想などお待ちしております!

「じゃあ、わたしから」

 と最初に立候補したのは、あの元気な感じの2年生。乃愛琉が、真湖に似てる感触を持った人だった。

「わたしは、如月友夏<<きさらぎ ともか>>。パートはアルト。好きな合唱曲は『fight』。歌うの大好き。去年は真っ先に立候補して、Nコン出場しました。今年もそのつもりだったんだけど、真湖ちゃんからお誘いいただいたんで、是非合唱部ができればいいなと思いました。まる」

 如月は最後にVサインを決めた。元々目立ちたがり屋なのだろか、ジェスチャーとかも交えて大仰に自己紹介を終えた姿を見て、乃愛琉は自分の初見を改めた。真湖とはまた違う快活さ。ある意味空回りしやすそうに思えた。

「じゃあ、次、諒子ちゃんね」

 そう言って、如月は隣の眼鏡の女子の背中を押した。

「あ、あの、外園諒子<<ほかぞの りょうこ>>です。よろしくお願いします。……あ、あの、パートはアルトです」

「諒子ちゃんは、わたしと小学校からずっと一緒なのよね。よろしくね」

 と、手短に済ませた外園に如月が補足した。快活な如月と内気な外園の組み合わせは、真湖と乃愛琉の関係を彷彿とさせていたが、一方的に走り回る真湖に比べて、外園をグイグイ引っ張っていこうとする如月は若干強引さも感じられた。

「じゃあ、次、俺たち?」

 双子が口を揃えて言った。セコマの二人だった。

「いつもお世話になっております、石見沢駅前、セイコーマート、射原商店でおなじみ、射原悠斗<<いはら ゆうと>>と」

「悠耶<<ゆうや>>です。パートは共にアルト。好きな合唱曲はってと…」

「『エール』かな」

「俺は『虹』かな」

 ばっちりのタイミングで自己紹介する二人。それでも、好きな合唱曲が異なるところあたり、それぞれの個性も垣間見える。

「あと、2年生の男子、もう一人いるんだけど、今日は家の手伝いで来られないって。保家寿<<ほや さとし>>くんね。パートはテナー」

 現が不在者の紹介をする。保家と言えば、勧誘に行った際に、実家の農業を手伝う時は参加できないと言っていたなと乃愛琉は思い出した。

「あとは、っと、3年生。わたしと蒼斗の他にもう一人。どうぞ」

 現が、真湖と乃愛琉が見たことのない男子生徒に手を出して、自己紹介を促した。

「神宮知毅<<じんぐう ともき>>。パートはバス。合唱は去年も助っ人として参加したんだけど、今年も手伝ってやらないわけでもない。現くんの頼みとあれば、もちろんね」

 そう言って、神宮は現にウインクを送った。それに栗花落があからさまに舌打ちした。現は見ないふりをしているのかそれとも気がつかないのか、

「じゃ、3年生は以上ね」

 と、上級生の自己紹介を締めた。

「ね、あの神宮って先輩、なんかキザだね……」

 珍しく、乃愛琉が真湖に耳打ちした。

「キザって……?」

 キザの意味がよく分からない真湖だったが、真湖の中でのイメージとしては、どちらかというと、道化っぽいイメージだったので、キザとはそういう意味なのかと思った。

「じゃあ、1年生ね。言い出しっぺの煌輝さんからいく?」

「はーい!」

 寝癖がまだ若干残ったポニーテールを揺らしながら、真湖が手を挙げた。

「煌輝真湖<<きらめき まこ>>です、よろしくお願いします。パートはよくわかんないですけど、多分ソプラノかな。歌を歌うのは大好きです。好きな合唱曲は『大地讃頌』です。Nコン優勝目指して頑張りたいと思います!よろしくお願いします!」

 Nコン優勝のところで、若干苦笑のようなものが聞こえた気もしたが、真湖は気にしなかった。

 間を置かずに乃愛琉も続ける。

「わたしは合歓<<ねむ>>乃愛琉です。真湖ちゃんとは小学生からずっと一緒の幼なじみです。小さい頃からピアノをやってることもあって、音楽は大好きです。パートはアルトらしいです。好きな合唱曲は『世界がひとつになるまで』です」

「忍たま」

 と、茶化すような、吹き出す男子の声が聞こえた。

「よろしくお願いします」

 乃愛琉は一瞬戸惑ったが、間を置いて挨拶を終えた。

「じゃ、次、ボクね」

 間髪入れずに翔が口をだす。

「塩利己 翔<<えんりこ しょう>>です。よろしく。パートは、ボーイソプラノって言うんだそうです」

 おお、という小さいどよめきのようなものが起こった。

「まだ声変わりしてないんです。声変わりしたら、多分テナーかな。んで、好きな合唱曲は『流浪の民』です」

「渋」

 また、茶化し声がする。

「神宮くん、しっ」

 現が制止する。さっきからのは全て神宮の声らしいことは分かった。

「札幌から転校してきたので、石見沢のことはよく分かりませんが、よろしくお願いします」

 翔は気にする様子もなく、自己紹介を終えた。

「んじゃ、まあ、まずはこの10人と、と、あと保谷くん入れて11人で合唱部始動ってことで、みんなよろしくね」

「よろしくお願いします」

 合唱よろしく、皆の声が揃った。

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