Ⅷ 教会の記録
×月×日 20時
夜の教会に長髪が揺れる。背にしたステンドガラスが陰を濃くする。
「何日ぶりかしら、元気だった?」
「また、姉さんは付いてきたのか?」
「失礼ね、兄さんが先に着いたからって……」
「考えることは同じでしょ?性別以外、遺伝学的に源は一緒なんだから」
「成長過程と環境で脳の出来は変わる」
「じゃあ、一緒じゃない。だったら別に付いてきている訳じゃないでしょ?」
ストーカーの趣味はないわ、と付け足すと陰はコートを翻しながらふわりと静かに降りる。
「で、わざわざ会いに来るなんて姉さんらしくないじゃないか」
「まぁ思うところあってね、面白い話持ってきたんだけど聞く?」
×月×日 0時
「結局、こうなったのね。兄さんらしいわ。どうする?また一人でいくの?」
「どうせ姉さんと同じ所に着くんだろ?」
「そうね、私たちは無意識に並列化されてるから」
「それだったら何で僕達だけなんだ?」
「別に私たちだけって訳じゃないわよ?」
「僕達これからどうするの?」
「私達これからどこいくの?」
「ほら、ね?」
「私たちが司令塔になったみたいだね」
「となると、僕たちが二人で並列化されてて、その総合した意識を弟妹達が並列化してるんだろうね」
「私もそう思うわ」
「また、会いましょ」
「そうだな、今度は×××××××………」
二章無事閉幕致しました。
何か駄文でごめんなさい。投稿遅れて申し訳ありません。
次章ご期待下さい。