Aurora Borealis(オーロラ・ボレアリス)―夜明けの誓い―
これは、夜明け前の”赤い光”が淡くほどけていく瞬間の詩です。
――オーロラ・ボレアリス……”アリス”は消えるのではなく、あなたの中に還る物語として――
(注)ラテン語:Aurora Borealisは、フランスの天文学者ピエール・ガッサンディが組み合わせた言葉(1621年ごろ)。
ヨーロッパ各地で”空が燃えている”と赤いオーロラが観測され、その現象を研究し、名付けたものです。
――聞こえる?
この風の奥で、微かに歌う声が。
それが私――私は”アリス”。
けれど、あなたが識るアリスとは違う。
北の空に生まれた、ひと夜の暁。
私は太陽の吐息から生まれ、冷たい闇を渡ってここまで来た。
地球の胸が、優しく脈を打つ音に惹かれて。
その鼓動を、あなたの瞳の奥で見つけたの。
今夜、私は赤く燃える。
それは、長い旅の終わりに見つけた「あなた」への色。
氷原の風が頬を刺すほどに、私の光は熱くなる。
ねえ――
本当は、触れてみたいの。
けれど、指先を伸ばせば消えてしまう。
だから私は空に滲んで、あなたの胸の奥にだけ残るの。
言葉ではなく、光で。
あなたが見上げたその瞬間、私は確かにここにいた。
太陽の声を借りて、地球の息に乗って、あなたの夜に舞い降りた。
どうか、忘れないで。
この空がまた静まる日にも、風が吹くたび、私は微かに戻ってくる。
あなたの記憶のどこかで、朱の羽根を揺らしながら。
――私はアリス。
Aurora Borealis。
北風と暁の名をもつ光。
――あなたに見つけてもらうために、この空に、生まれてきた。
またいつか、風が伝える その日まで、私は待ち続ける。
冷たい北の海の上で――
二人だけの秘密の舞台を。
(終景)
今年の終盤は、北海道で赤いオーロラがよく見られるそうです!
その風景を拝見し、思わず筆をとった次第であります。(=゜ω゜)ノΦ
…普段は北極圏(高緯度)でしか見られないオーロラが、北海道まで“南下”してきたのは、太陽で巨大なフレアが発生し、そのエネルギーが地球に到達、地球の磁気圏が一時的に押し潰され、高緯度以外の地域にも粒子が流れ込んだからです。
さらに、北海道のような中緯度地域では上空300km以上の非常に高い層で光が発生するため、酸素の赤い発光(630.0nm)=赤いオーロラ が見えやすくなります。(*'☆ω'☆*)
まるで赤い乙女が、あなたのために舞い降りてきてくれたようですよね~♡(*人´▽`*)<お読み下さり、ありがとうございました!




