朝、君とここで出会う。
青年は、猫と出会い、そして少女と出会う。
(第一話と言うより序章、エピローグみたいなもんです!)
清々しい朝。
神社の境内には、1人の青年がいた。
この神社は高台にあるが故に、下の港町が一望出来る。港町は、今日も朝から賑やかだ。
青年はこの景色をほぼ毎朝眺めている。ただ、理由は誰も知らない。
そんな青年の名を「神坂 秋胡(みさか しゅうご)」。
この町に住む高校生だ。
(…足音が聞こえる。)
境内の右側にある雑木林の中から、枯れ葉を踏みつける足音が聞こえる。
(こっちに向かってきてる?)
足音はあからさまに近くなってきている。
(狸か?いや、狐?いや待て、どちらもここで見たことがない。てことはまさか…)
秋胡は少し身構えた。毎朝境内に入り込んでは座り込むだけであったが故、何か案ずる物でもあったのだろうか。
そして…
「……猫?」
雑木林から出てきたのは紛れもない猫であった。
黒猫。その毛並みと身体はお世辞にも綺麗と言えるものではない。なぜなら、
「怪我、してるのか?」
体に傷を負っている。それも数箇所。
「大…丈夫か?……おっと!?」
秋胡が近づいた時、その猫も秋胡に向かって歩き出したのだが、傷ついたその身体は左右おぼつかない様子で、今にも倒れそうだ。
「息が上がってて、痩せ細ってて倒れそう…俺に出来ることは…。」
秋胡は猫を抱き抱え、走り出した。勢いよく階段を降り、坂を降り、また階段を降り。5分も経たぬうちに、先程まで眺めていた景色に入り込んだ。
そしてその猫を港町にある動物病院へ連れていき、治療を受けさせる。
そして気づけば、その猫を家で買うことになっていた。
秋胡はその猫にベルと名付けた。
ベルは秋胡によく懐き、家にいればずっとべったりだ。
そんな猫との出会いから約半月たったある日のこと。
秋胡はまたいつものように、神社の境内から港町を眺めていた。そんな中、いきなり背後から声をかけられた。
「私の事、見える?」
そこにいたのは、とても可憐な少女だった。
うわあああああああああああ
初投稿の楓(仮名)ですぅぅぅぅ
何か間違ってるところとかあったら指摘してください!!
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(後書の使い方、これであってるの??)