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Enigma Sisters:The Destroyer (毎週水金日更新)  作者: ひだり
第一章 失敗と経験
14/36

記憶の中の。


 

 

倒れた赤錆人間を開いてみてわかった事がある

必要な臓器が無い、あるのは4つの風船のような塊だけ……ぶっちゃけ気持ち悪い

「ジャックさんこれ見てよ」

「これって……」

腹の中から4つの風船状の物が動き出した

ギーギーと音を立ててぐるぐると回っている

ぶっちゃけ、めちゃくちゃ気持ち悪い

私こーゆーの嫌いなのよ!嫌だ!触りたくない!

「ほら、これも開いてみましょ?」

ヒイィィ!!手づかみでこっち向けないでよ!

「ええ、そうですね」

嫌だ!ヤダヤダヤダ!私のナイフ使いたくない!

「逃げないように掴んでおいて下さいね」

うぅ……自分の性格が恨めしい……

セクションみたいに自分に正直に生きて行きたい!

「はい、固定しました!」

 

パープルさんが両手でしっかりと動く風船のような物を固定している

それにナイフを入れて、開いてみる。

……中には……何も入っていない

普通に気持ち悪い、少し昔なら女の子にこんな事させなかったのに……

「何もありませんね、他も試してみますか?」

「うーん……一応やりましょうか」

他の3つも開いて見たけれど、どれも同じ……何か残ってる?

「ジャックさん、これは何だかわかりますか?」

「いいえ、これは何でしょうか」

人間のコアだ、つまり青い血液の人間だったって事ね

……変じゃない?コアなんて死んだなら粉々になって身体に溶けて消えるのに……丸々残っているなんて……


そもそもコアなんて何処にあるか分からないし、滅多に目に見える場所には現れない。

それがここにある……コアを囲むような形でこの風船状の物が配置されていたし、これは何かあるはず

「うーん……私には分からないですね」

パープルさんはコアについて全く知らないらしい

ここで変に情報を出すべきじゃないわね……

「同じく分からないですね、持ち帰りますか?」

死者への冒涜に他ならないけれど、一つのアイテムのように

「いや、もしかしたらこの敵の物かもしれませんし……えい!」

パープルさんがコアを握って、粉々にした

ヒィ!死者への冒涜!!絶対私なら出来ない!!

「……やっぱり何か知ってる?」

「いいえ、それよりも手は大丈夫ですか?」


パープルさんの手を確認すると……え、傷一つ無いんだけど!?あれも人力の影響??

便利すぎるでしょ!!

「大丈夫そうですね」

「そう?ありがとう。医療行為ができるの?」

「簡単な事だけですけれど、それぐらいなら知識として」

「頑張り屋さんなんだね!パープルさんがなでなでしてあげましょうか?」

そう言う事は同性にしても意味ないんじゃない?

ほら、蒼蓮君にやってあげなよ。


赤錆人間の解剖と、中から出てきた物体の解剖が終わり、また先に進む事にした

あれから赤錆人間を見ていない、それに赤錆自体減ってきている。

見た目はどんどんただの工場になりつつある、本当に昔の記憶通りね

あー、あったあった、この景色には見覚えがある

この先には大きな歯車があって

「すごい大きな歯車ですね~」

……そんな……バカな

偶然……だよね?

記憶なら……歯車の近くにはハンマーとツルハシが置いてあって、それら横には暖炉と食べ残した食事があって

「ハンマーにツルハシなんてここに来てから初めて見みたわね、それに暖炉と食事跡まであるし……赤錆人間以外にも普通の人間がいるのかも」

嘘……こんな事ありえる訳が……

本当に、私の記憶通りの場所になっている。

 

これは……この場所が私の記憶通りの場所になっている

これはもう、間違いない。

……何故私なの?パープルさんや祷花さん、蒼蓮さんでは無く、私……

やっぱり、そう言う事だよね

「ックさん、ジャックさん!」

「は、はい!」

何にも話聞いてなかった!!ヤバイヤバイえーっと取り敢えず合わせる形で……

「大丈夫?」

「大丈夫です、私も考えて見ましたが……パープルさんと同意見ですね」

「……え、あ、そう?」

「はい」

よっし!乗り切ったぁ!!

 

「しかしこんなハンマーやツルハシを何に使うんでしょうか」

こんな場所にあるんだ、絶対に何かあるだろう

昔の記憶では触った覚えは無い触るのは……危険かな?

「あっ」

ハンマーが床に落ちた、結構な音を立てて勢い良く落ちていった

床に少し、めり込んでいる

「私に反応したって事はそれ不可思議だから、ジャックさん触らないほうがいいかも」

「そのようですね」

えーー!!危なっ!ほぼ触るのが脳内で決定してた!やっべーあっぶねー!

「うーん、これ壊しますか?」

「……いえ、それは止めておきましょう」

不可思議に無闇矢鱈に振振れるのは避けたい、何がトリガーになって、どうなるか分からないし、基本的には危険だ。


「後で祷花さん達を連れて戻れるように、この場所だけおぼえておきませんか?」

私の提案を聞いたパープルさんは、そこらへんにあったパイプを……わ、腕力で捻じ曲げて、入口付近に突き刺した

「これでわかりやすいわね!」

「そうですね、では先を急ぎましょう」

何なのあれ!ヤバ過ぎるでしょうが!

「急がなくてもいいのにぃ~」

不可思議がいくつか(多分)あった場所をあとにして、更に先に進む事にした。

組織紹介


真縅


不可思議の研究、回収、そして人類技術への転用を行うべく作られたとされる組織

トレードマークは鎧、鎧にもいくつか種類があるらしいが、違えばどう違うのかが分かっていない。

色々な組織との繋がりもあり、黒い噂も聞く。

世界各国に支部と本部がある、これは国ごと不可思議に滅ぼされたとしても大丈夫なようにする為である

噂では月や火星、深海にも支部があるらしいが……?

不可思議とされた物は何でも集める、例えそれが人間の子供であろうと容赦なく捕まえて、実験材料にしてしまう。

危険な不可思議の対応や、確保には死んでもいい人材や、各国から連れてこられた死刑囚が使われている。

四人のトップによって常に管理されている。

その内の一人は「閲覧不可」だと確認されている。

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