Night from Paper
掲載日:2020/05/01
悴んだ手を擦り合わせて
何とか生き延びようとしている
一人きりになっても酒は欲しくなる
彼女に止められたのに またコンビニに体を届ける
世界が霧に包まれてしまったようで歩きにくい
街行く人達の肩にぶつかりながらあてもなく夜を彷徨う
気が付くと知らず知らずのうちに空を翔んでいるのだが
翔んでいると自覚してしまうともう出来ない
私は目を覚ます
「ここでは私以外が嘘つきだ」 と信じているが
ある日嘘つきの友人に「それはお前が嘘つきなのと同じだ」
と言われてから益々人が怖くなった
何故だか女に酒を奢らされた
女は空に円を描くことに長けていたので
私が乳房を描いてくれと言うと
女は笑って煙草を取り出した
煙が昇っていく
私は紙を折りたいだけだったのだが
それが出来ず今此処にいる
硝子を舐めて笑う幼子と
腕を重ね合わせ償おうとする
光が私を見ていた
まさに今
Eureka!!!




