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Project_YUO 錆びついた世界の話  作者: Mr Information
4/7

Act -2

いわゆる回想編ですね。

実はこれ、ストーリーの軸は決めてても、ほぼ思いつきで書いてます。

 夢の中のはずなのに、リアルな感覚がある。しかも昼。ずっと感情と人、外を嫌っていた私にとっては、久しぶりの「風」だった。なんだか心地よい。知らない草原のど真ん中なのに、不思議と安心できる。感情など忘れてゲームばかりしていた私は、久しぶりに幸福を感じた。その場で寝転がってみる。夢の中なのに、このまま眠ってしまいそうだ。


 しばらくそうしていた。

 彼は突然現れた。


「いいだろう、この場所は。僕のお気に入りなんだ。」

 見た目はちょうど20歳くらいであろう青年が声をかけてきた。

 突然のことに、私は飛び上がる。

「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

「おや、驚かせちゃったかな?」

 飛び上がってみて、初めて気づく。

 体が軽い。

 そのままスッと着地し、深呼吸。恐らく彼は、敵ではない。そう感じさせる何かがあった気がする。勇気を出して、一言。

「あ、あぁあのぉ…」

 …なんか変な感じになった!

「…君、そんなに感情を我慢してたら体に悪いよ?ほら。」

 そう言って私の肩に手を置いてきた。驚いたけど、なんだか落ち着く感じだった。そして、


 鎖が取れたような。


 もう一度、話してみる。

「えぇと、そのぉ…」

「なーんだ、コミュ障は元からか!」

 ハッハッハと笑う彼をみて、なんだかおかしくなってきた。

「…へへっ」

「お、笑った?今笑ったね?」

「笑ってないよ!そっちもずっと笑ってるじゃん‼︎」

「そりゃそうさ、何せ僕はプラスの『感情』の神様だよ!これでも結構偉いんだよ?」

 …神。そういえばさっきからありえないこと続きだ。でも。

 それを割り切れるくらい、ここが気に入った。

「君、心を許せばよくしゃべるんだね。いいよ、話し相手がいるのは大事なことさ。人間、感情が全てみたいなもんだからね。」

 …なんだか、大事なことを言われたみたいだ。

「僕はフェルミウス。さっきも言った通り、そこそこなランクの『感情』の神様さ。」

「…私はフロウ。もう少しここに滞在するかもしれないから、よろしく!」

「フロウ、だね。可愛いダイバーさん、ようこそ、"ユオの世界"へ‼︎」


 そのあとはカウンセリングと言う名のたわいもない会話をして、私は目が覚めた。

『ユオの世界』。私はついに、自分のいるべき場所を見つけられたようだ。


 その日は、昨日より30分早く寝た。

読んでいただきありがとうございました!もっと文章の質を上げて、より上を目指していこうと思います。今後もよろしくお願いします。

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