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終わりの始まり

 この世界は冒険や魔法や剣なのが無くなり平和になった日本、しかし平和になったと言っても違う形で魔物は現れている。


 現代は就職困難な世界。

 今はユーチューバーと言われる配信者もいる。

 仕事とは何だ?

 ニートが悪いのか?

 日本が悪いのか?


 否!


 悪い訳ではない。

 ただこの世界での経験値はお金なのだ。


 お金が無ければレベルアップさえ出来ない


 モンスターを狩ればお金が出てくる世界、俺はそんな世界に生まれたかったよ、剣と魔法ファンタジーに憧れネトゲーにハマり廃人とかした。


 ある日。


 家にスーツを着たイケメンが訪ねて来た。


「あなたは今冒険者の証を手に入れました。」


 コイツは何を言ってるんだ?


「あなたは今からジョブを探して冒険者としてこの世界を生き抜かなければなりません。」


「就職活動しろって言ってんのか?」

「はい、簡単に言えばそうなります。」


 どうせ、親に頼まれて雇われた人がやる気を出させる為に会いに来たんだろう。


 そう俺はニートだ

 俺の名は藤田一歩(ふじたはじめ)23歳


 高校は中退、一時期はアルバイトを転々としてた。

 高校の時には付き合っていた彼女も居たが22歳の時別れ、ショックのあまり外に出るのをやめた。

 そうどうしようもないクズなのだ。


「就職活動なんてする訳ないだろう」

「あなたは現在レベル3なのです」

「意味わからん、普通レベル1からだろう」

「普通の成人の人だとレベルは19が平均なのです」

「何を基準に決めてるんだよ、そのレベルは?」

資格(スキル)ですよ」

「は?スキル?」

「そうです、資格です、高卒や運転免許、そう言った資格です。」


 そう資格(スキル)を取ればその分力が付くのだ。


「現在あなたが取得している資格は運転免許普通車のみ、そしてAT限定なのでレベルは3なのです。」

「なら就職活動しなくても資格を取ればレベルアップできるって事じゃないのか?」


 スーツのイケメンはため息混じりで答えた。

「分かってませんね、あなたは資格を取るために経験値がありませんよね?」

「経験値?それは勉強の事か?」

「いいえ、この世界ではお金が無ければ資格を取ることさえ出来ないのです。」


 一歩は開き直った。


「別にレベルアップしなくても生きていけるから別にいいよ」

「言い忘れてましたがあなたは35歳になるまでにレベルを40まで上げなければ死にます。」

「何を言ってるんだよ?バカじゃないの」

「私はあなたの死神なのです、あなたは選ばれてしまったのです、冒険者として。」


 一歩はバカにしていたがふと掲示板の事を思い出した。


 そういえば五年前、自称死神がウチに来て、冒険者の証を手に入れました、とか言って来て意味わからん説明されたよ。


 それで?それで?


 無視無視、話なんて聞かなかったよ。


 もったいない、通報してやればよかったのに。


 それヤバイよ。僕の兄貴の所にも来たよ。


 え!?マジで!?


 去年兄貴亡くなってるよ。


 え?!嘘だろ!?


 35歳で突然死だったよ、原因は不明だからその話聞いて思い出したよ。


 それて、ガチじゃね?


 嘘ネタやめろよw


 ガチだよ。


 一歩は寒気を感じた。

 そして一歩は決めた。

「変な話だが受けてやるよ!冒険者を!」

「ありがとうございます。」


 そして一歩のニート生活が終わり冒険者生活が始まった。


 つづく

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