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僕とブドさんは……

応援お願いします。

「しっかしな……お前の数奇な出来事には毎度驚かせるわ」


 ブドさんはぜんぜん驚いてません。でも、内心は凄いと思っているのかな。どんどん、僕の評価を高めてください。ムフフフ。


 僕達は打ち上げ会を楽しんでいた。場所は寂れたとある河川敷。で、内容は焼いたネギばかり食べているんだけどね。でも、流石にネギが大好き尻益(しりえき)先生だけが満足することで他の皆は肉など焼いて食べている。まあ、なんだかバーベキューになっているような。ぜんぜん問題になってはいません。


 場所としてもタヌキさん一家の私有地であって問題ありません。しかも、タヌキさん含めて皆は僕に絡んできません。ブドさんと僕に気遣っての事だろうか? 素晴らしい! 皆、空気が読めるようになった。僕はブドさんと一緒にいられるだけでいいのだ。ボッチの唯一のオアシスはブドさんでいいのだ。ヤッホー!


 って、はしゃいだけどね。心の内だけです。孤高のボッチは感情を表には出しません。本当だよ。


 しかし、これは何を祝うパーティーになっているのかがわからない。う~ん、なんだろうね。


『いや~、(みちる)は頑張った! エライねぇ』


「ああ、エア子さん。僕はね、頑張ったというより疲れたよ」


 これは、本音だからしょうがない。だいたいね、ボッチを中心にして物語を展開するのが間違いなの! 初めの当初はモノローグでいくのかな? って思っていたけどさ、関わり合いが広くなる一方でボッチをなんだと思っているの? って抗議したかったよ。いや、皆が嫌いなわけではないけどね。我空深(わがぞら ふかし)除く。


「おっ、エア子さんか。俺も混ぜろよ。通訳してくれ」


 地獄の狂犬ごとフラダンスを連れ戻す顛末は既にブドさんに話をした。あの、駄犬は今では美少女になっている。ブドさんはこっそり食指があることを伺える。目つきと言うか眼差しが危ない。そのデンジャラスな視線を僕に向けてほしい。しかし、この人は相変わらず、同性好きな人だよね。かなり、スケベだと言える。だって、尻益先生が調子に乗って裸踊りし始めているのを見て涎を垂らしているもん。馬鹿みたいに口を開けっぱなしでね。というか、一応に弟子として止めに入らなければならいよ。また、心労がたまる。桃萌(ももも)さんとかとめにはいってよね。僕の役割じゃないよ。


「僕が言うことでもないけどね、エア子さんが頑張ったって褒めてくれたんだ」


「そっか、よかったな。どんどん、お前には置いて行かれる気分だぜ」


 よかった、女にだらしのない女のブドさんから、シリアスなブドさんに戻って。


「そんな……ブドさんはいつだって僕の友達で憧れであって学校で一番なひとなんだよ」


「かゆいこと言うなよ。でもな、俺にとってはお前が心底うらやましい。今までで出来すぎた奴だよ。でも、精神はいつまでたってもヘタレだけどな」


 ブドさんはクスリと笑うので、僕は苦笑いで返す。そして、この人の可愛いところを久しぶりに見れた気がする。


 僕はエア子さんに言った言葉を思い出す。『僕はいつか普通の人間になる』それは、ようやくブドさんと対等になれることではないだろうか? でも、そうなるとエア子さんとお別れすることになるかもしれない。


「なんで悲壮な顔をするんだ?」


「人生ってままならないね」


「同感だ。って言いたいが。俺にも出来たことがあるんだな。これが」


「へぇ? なんだかわからないけど凄いね」


「その理解しないまま感心する台詞はやめろ。お前は色んな意味で適当というかでたらめに出来ているからな」


「なんだか酷い言い様だけど。そうかな」


「ああ。ヘタレが最強生物と相手するとかな。そんな奴はどこの世界にいる」


「まだまだ、上には上がいるかもよ?」


「そんな、未踏の領域に俺も付いて行きたい」


「それって、僕と連れそいたいという告白?」


 冗談でいう。本気でもいいんだけどね。


「馬鹿野郎!」


 ブドさんの拳が僕の額にコツンとあたる。痛くはない。というより、なんかうれしかった。そして、立ち上がり歩き始めた。


「どこに行くの?」


「学校のプールだ。エア子さんも来いよ。いいもの見せてあげるぜ」


 今は日が暮れている。学校になんか入れないが、黙って侵入かな。ブドさんは不良のようなことはしない人なんだけどね。


『おお、ブドさんがアタシも誘ってくれたぞ。こいつは嬉しいね』


「よかったね。エア子さん」


 無色透明、僕にだけ声が届くエア子さんもブドさんにまで認めてもらえた。素直に僕は喜んだ。


「なに、にやけているんだ。行くぞ」


 そして、僕達二人と言うか三人は皆を置いて学校へと向かう。なぜか、皆は気にしない。パーティーに夢中なのかな。暗い路地がなんだか暖かみのある心地を感じた。光に満ちているそう感じた。


 至福はいつだって後からやってくる。僕にとってブドさんは……。


 答えは簡単に言い表せない。それが、本当に大事なことだと貫きたい。この気持ちは誰にも渡さない。


 僕とブドさんとの関係を確かめに行く。そう、僕達はどういう間合いでいたんだろう?


 『心配するな。満』


 そして、エア子さんとの間合いもなんだろうか?


 付き合い方にそれぞれに区別がいるのだろうか?


 だから。


 だからね。


 今までの僕はボッチでいたかったんだ。

連載し続けるのにとまっていました。やりたいこと自体はいっぱいあるので。

しかし、遅筆と仕事環境が(^_^;) 明日も早起き(^_^;)

少しでも、気に入っていただけたのなら、感想、ポイント、ブックマークお願いします。

やる気がでます!

二章が終わりそうですが、三章の構想だけはできています。脳内プロットですが(^_^;)

そのためにも、応援していただければそれだけ、お話は早く書けるかとおもいます。

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