エア子さん参上!
改稿しました。2021/8/7
僕の名前は満。息野満。高校二年の男子だ。
僕の周り起きた数奇な出来事を話したい。
奇天烈の始まりは、エア子さんと名付けた、正体不明の女の子のお話です。
つまらないか、どうかは、まず、この物語を読んで決めてほしいです。
願わくは、最後までお読みして、いただきたいのが、僕としての望みです。
僕の育ちは、学業の空いた時間に、実家の方針で色んな職場で預けられ育てられきた。
だからといって、職業訓練ばかりやっていたわけではない、学生の本分である勉学と運動も家族が進んで僕を鍛えさせてきた。
しかし、どうしても、気がのらないし、本気になれない。僕は家族の意思とは違い、他人と競争するのが苦手だ。
『僕は何もいらない』
というのを理由に、現実と向き合わない為の嘘で逃げてばかりいた。
いつも、嫌になっては街の郊外にある穴場に行く。そこには果てしない草原があった。
一人は他人を意識しなくていい。
何故、僕は孤独を愛するの? 出来の悪い日常が辛いからか?
出来が悪いのは日常のではなく、僕の方だと思うだからこそだろう。
人がいない。草原以外に何もなく、手入れなどをされていない荒れた土地に無を感じる。人の存在を意識することがなくていい。
ここの草原には比べる相手もいない。いないからこその自由があった。
自由は心地がいい。果てしないの草原で一人、僕は「比べる」「競争」という得体の知れないもの何かと戦うことを放棄する。人を寄せ付けたくない。
それの何が悪い?
相手がいないのは寂しいものだよ。僕は心の迷いで読んだ本に書いてあった事を思い出す。
そうかも知れない。でも、本に救いはなかった。
無であって、無限の世界で静かに過ごしいるということは、僕が心地良く安住できる場所。一人だけの僕。誰かと居たはずだった僕。
ここで、なにかを捨ててしまったという気持ちになる。
それが、なにかはわからない。
腑に落ちない。
心を癒すために、ここにいるというのに。捨てたとはなんだろう。そんな曖昧さがぼんやりすごすだけでは、明瞭に見えてくることも、わかるはずもなかった。
ここはいつの間にか、無に包まれた。
闇ではなく無の世界。どうしたことだろうか? 不思議な現象だ。
だけど、怖くない。大丈夫! 僕はボッチだから。一人は恐れることはないと自分に言い聞かせる。
人に対して飢えた気持ちなどは無くなったはず。
恐怖を共有する友もいなくていい。
だけど、ため息をつく。何故?
人間に汚されていない無色の場所。全ての有にかかわる存在の気配はない。
「本当に何も見えないな」
誰に言っているんだか。僕は病気か?
気にしないでいるつもりでも、やっぱり、人を意識して、いない者たちと心の中で戦っている。自分でもなぜかわからない。悩みの元は人との関わり合い。でも、何かが言いたい。言葉に出てこない。もどかしい。
「う~ん。なにか物足りないな」
無の空間からなぜだろうか、吹く風がささやいたと思った。幻聴にも思えた。
でも、その、幻聴は確かに僕の心に響いた。
『だったらねぇ、あたしと話をしないかい?』
は?
どこの場所かわからない。おばさん口調の女の子の声が聴こえた。え? どこどこ?
僕はあたりを見まわしたが誰もいない。そのはずだ。今、僕は無の世界にいるのだから。理由はわからない。どういった現象かもわからない。無を説明するのにどうしたらいい? 声だけは響く。見えるはずのない世界で体を動かしてさがす。不思議すぎて訳がわからない。あえていうなら、僕は白紙の中に歩く描かれた、キャラに見えるのだろう。
「気のせいか……」
『あっちゃー。やっぱりあたしを認識できる人間はいないのかい』
え?
やっぱり、声が聴こえるぞ。
どこなんだ? あまり知らない人間とは関わりたくはないが、気になってしまった。
特にその口調が気になる。
『お? もしかしてアタシを探しているのかい?』
「うん」
『うれしいね~。アタシは、アタシは……はて、名前ってなんだったけねぇ』
うーん、なんなんだ? 返事をしてしまったが、なんなんだ? しかし、昔から仕込まれたコミュニケーションの訓練で、ついつい、相手の言葉に反射してしまう。受け答えというものを。それが人間なのか、それとも他の超常的な存在なのかもわからないけど、人間というかどういう存在なのか、わからないけど、人としての礼儀として反応してしまう。
「僕は満だよ」
なんで、幻聴に答えたんだろう。馬鹿か? 僕は。
『満かい。いい名前だね~』
「そうかな?」
『名前は大事さ』
「あっ、でも僕は人の名前は覚えられない。苦手なんだ」
我ながらどこの人間と話しているのかわからないが、珍しく口がはずむ。女の子? だと思うが、彼女はどこにいるんだ? 喋り方が洋画ドラマのおばさんみたいな口調だ。とはいえ決して、おばさんの声では無く可愛い女の子に聞こえる。難しいだろうけど、理解して欲しい女子高生が年寄りくさく喋っている感じなんだ。声だけなのに明るく元気な声の響きは僕の好みなのかな? 気になる。ボイスフェチって言葉はあると思います。僕はそういう趣味をもっているのだろうか?
『アタシを探しているのかい? これがさね~あたし自身もよく位置と姿がわからないんだ。というよりアタシ自身が見えない』
だけど、なんで正確に僕に話をかけてくるのさ。なんとなく、神のお告げみたいに天からささやく、いや、ささやくというより、やかましい声音で聴こえてくる。無の世界に上も下もありはしなけど。
不思議すぎて、僕は間の抜けた声を出す。
「は?」
『はははは。驚いたかい? 驚いたよな』
「確かにビックリだけど、なんで、不便極まり状態なのに、そんなに明るくしてられるの?」
『う~ん。なんでだろうな』
悩んでいるしぐさが全く見えないけど、どことなく伝わる。性格が明るいというか軽い。この演技っぽい芝居じみた喋り方のせいだろうか。例えるなら、洋画のおばさんと話しているような感覚。聴こえ方によっては、彼女はキャラづくりをして、そこから生まれたキャラになりきった喋り方とも思えなくもないけど、わざとではなく、本気でおばさんという感じが拭い切れない。
僕の不可解な気持ちを、彼女は気にもしていないのだろうか、明るく答えてくる。
『わかった! 満と出会えたからかな』
どことなく意地悪くからかっているように聞こえたのに、照れてしまう僕。
『照れるな。照れるな』
「ふん、いいよ。でも、名前がないならつけてあげるよ」
僕はなんで、名前をつけようと思ったのだろうか? なぜ、その気持ちになったのだろうか? 彼女に名前をつけることでは人との関わり合いになると事だと思う。人とは関わりたくないはず。しかし、捨てて忘れてしまった何かと、再び出会ったような気持ちであった。どことなく心が躍った。
『ほう、楽しみだね~』
「エア子さん」
実体がないから。安直に決めてしまった。意味はある。ここには無以外、空気しか存在しないのと、僕がいなかったら彼女は、存在も確かめられない空気のような存在だと思ったからだ。皮肉に感じられるかもしれない。しかし、彼女は嫌がる素振りがないように感じる。
『おおおおおお! いいじゃないかい』
え? いいの?
ものすごく喜んでいるように思える。彼女は僕の目に見えないけどね。こうして、僕とエア子さんとの数奇な物語は始まるのだった。
エア子さんとの出会いを紹介しました。
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