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人柱の物語

むかしむかし、名もない時代に名もない小さな村がありました。




ある日、その村は雨に恵まれず作物が不作な日が続きました。



このままでは村が滅んでしまうと考えた村長は、神に生贄を捧げることにしました。



その生贄に選ばれたのは七つの女の子でした。



彼女の両親は既に他界しており純粋な彼女は皆に「神の子」として崇められ村の奥にある祠にと連れていかれました。



少女は祠の中で毎日、村を救ってください、と御願いをしました。



毎日毎日望み、一年後、その少女の願いは叶い、村は永久に救われました。



その後の彼女と村の行方を知る者は誰も居ません。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『…ふむ、面白い物語だな』


サワサワと風が吹き抜ける草原の中で少女と青年は立っていた。



14歳ぐらいであろう少女から話を聞いた青年は興味深そうに目を細める。


『…しかし、何故に貴様が話を知っているのだ?』


「…さぁね?知っていたから話したまでだよ。それでいいんじゃないかな~?」


少女は青年の言葉にクスクスと笑いながら草原を眺める。


草原には、かつて建物があったのだろうか。所々に腐敗した木材や荒れ果てた家があった。


『六年前、荒れ果てた村から貴様を見つけた時から不思議だと思っていたがな…まぁ、良い。それで、"魔女”よ。次の"望み”は何だ?』


「そうだなぁ…風に任せるよ。旅は始まったばかりだしね」


少女はニッコリと笑い青年と手を繋ぎ草原の向こうへと消えて行った。







この話は…今から数百年前の話。

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