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蒼の誓約  作者: 毛井茂唯
第2章〈シオン〉
37/114

(0)プロローグ 「赤の告白」

 愛おしいあなた。

 あなたの穏やか眼差しが、風に揺れる黒髪が、美しく、見とれてしまう。

 あなたが生まれた時から、わたしはあなたのことを知っている。

 愛おしいあなた。

 でもあなたは青になった。

 本当の名を失い、あなたの名を知るものはとても少ない。

 「   」――それがあなたの名前。

 あなたのことを知るのはわたしだけでいいの。

 あなたはわたしに笑いかけ、わたしと話して、わたしのそばで眠って、わたしと出かけて、わたしの声だけを聞いて、わたしだけを見て、わたしとご飯を食べて、わたしのために歌を歌って、わたしに触れて、わたしとキスして、わたしの髪を撫でて、あなたの心をわたしに見せて、わたしだけを好きになって、わたしだけを愛して、わたしと共に生きて。


 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。

 愛して。


 あなただけ。

 わたしがほしいのはあなただけなの。

 あなたとわたし以外なにもいらない。

 だからね。

 あなたの大切な人、みんな、みんな―――


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