後日
私は再び塾帰りに夜の街を歩いていた。
鼻歌を歌いながらスマホ画面に視線を移す。
そしてわざと無防備にスクールバッグから目を離していた。
すると...!
(...食いついたね)
私はスクールバッグをそのまま取らせてあげました。
素早い動きで私を巻いたつもりでしょうがそうはいきません。
私はスマホで彼女の位置を探り当ててついて行きます。
そして人気のない裏路地で彼女がバッグを捨てるのを確認してから声をかけました。
「ねぇ、そこのダークエルフさん」
「なっ!!!」
驚きの声を上げながら私の方を見てくる彼女に私はこう呟きます。
「あなたって犯罪者なの?」
私の質問に彼女は口を閉ざします。
では質問を変えましょうか。
「知ってるのか知らないのかは知らないけどさ。その宝石密輸品で違法品だよ? 持ってるだけでも処罰の対象になるやばい品物だからさ。さっさと捨てたほうがいいよ?」
私の言葉に彼女は口を開きました。
「知ってる...けどこれがないと奏汰が勝てないんだ...! だから...私達の邪魔をするな!」
と臨戦態勢を取る彼女を前に私は慌てながらもこう答えます。
「わ〜! 待って待って! 私はダークエルフのお姉さんとことを構える気はないからさ。その代わりに...」
「その代わりに?」
「あなたの目的とか聞かせてよ。ほらっ、私ってそう言う危険なことと縁がないからさ。ちょっと知りたいんだよね〜」
私の発言に彼女はキョトンとしながらも「嘘じゃないな?」と念押しに聞いてくるのでした。




