第2話
いろいろ調べていくうちに分かったことがある。
まずダンジョンは俺が失踪してからすぐにできた、入り口は門のような見た目をしていて、誰でも入ることができるそうだ。
ダンジョンの中は何層もあり階層を下っていくらしい。
世界中のどのダンジョンも同じ構造をしていて、5層ごとにボスが存在していてそいつを倒すと、次ダンジョンに入る時には攻略したすべての層にすぐに行くことができるようになる仕組みらしい。
今現在の世界最高記録はは52層に到達した日本人のソロがいて、次点が25層のアメリカのチームらしい。
そして探索者とはダンジョンに入ってモンスターと戦ったり素材を採取している人たちのことを指す。探索者たちはモンスターと戦うことでレベルを上げていき強くなっていく。
全人類がスキルを持っていて、〔ステータスオープン〕と思うことで自分にしか見えないステータスが見えるようになるらしい。
「後で確認してみるか」
次にダンジョン内で配信や動画を上げるDtubeというプラットホームがある。
ダンジョンに入る人たちには録画したものを上げる、もしくは配信をすることが義務付けられている。
ただしその動画や配信は非公開の状態にしても問題ないそうだ。
Dtubeでは毎日たくさんの動画や配信がアップロードされていて、
大人気なDtuberともなれば投げ銭などで相当な金額を稼いでいるらしい。
「ダンジョンを探索していたらいつかは遭遇するかもしれないな」
また国立探索者育成学校という学校が存在する。
この学校は名前の通り探索者を育成するところで、3学年制なのだが、まだできてから2年しかたっていないので卒業生はいないそうだ。
しかし現在世の中で探索者として名をはせているもののほとんどや
一部大人気Dtuberのがこの学校の在校生らしい。
ダンジョンの最高記録到達者もこの学校に通っているらしい。
「そんな化け物もいるのか、面白そうだし俺も通ってみるか」
とは言いながら直近の入試はいつあるのかを調べた。
結果3月にあることが分かった、そして申し込みも間に合いそうだった。
「今は2月だから次の試験までたったの1ヵ月しかないのか、ぎりぎり申請できそう
でよかったぁ、一年も待つ羽目にならなくて本当に良かったわ。
えっと、試験の内容は筆記テストと申請したスキルの種類ごとによる実技試験が行
われるらしいが...俺のスキルって何なんだろうな、今確認してみるか」
そういって俺は〔ステータスオープン〕と心の中でつぶやいた。
その瞬間、目の前に半透明のウィンドウが現れて情報が映し出された。
〔名前〕赤月 錬
〔レベル〕0
〔スキル〕器用
「情報が少ないな、もっと体力とか魔力とか力とかスピードとかのゲームで定番のことまでわかる
思ったんだけど、そういうわけでもなさそうだな
それよりも、器用というスキルはいいものかどうかは分らんが、
魔法が使えるし攻撃系で申請しておくか。
筆記試験対策もしなきゃいけないし、今からでも本当に間に合うのかなぁ?」
俺は入試が始まるまでの1ヵ月の間に試験のための勉強を毎日12時間行い、
合間合間に、スマホを買いなおしたり、必要なものの用意などをしながら着々と合格のための準備をしていた。




