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虚ろな救済  作者: Cavarier
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第二章「潜入と共犯」 調査と並行する活動


山川悟は和樹の家族から託された「謎の団体」のパンフレットを松本のデスクに広げ

先日の夜の出来事を話した。パンフレットには先日会った女性が手に付けていたブレスレットに似たものがあった。



「松本さん、この団体もしかしたらトー横の少女たちを『清らかな生活』という名目で利用している可能性もあります。

しかし、確たる証拠がない。警察や公的な機関を動かすことも難しいです。」


松本は深く息を吐いた。


「この手の組織は人の心の隙間をつくのが巧みだ。正面から探りを入れては警戒されてしまう。

我々はNPOとして慈善活動を装って情報を得るしかない。」


松本は団体のパンフレットを数枚コピーし、NPOのロゴを印刷した別のチラシと混ぜた。


「和樹くんの件は引き続き追うが、並行してトー横での夜間の見回りと声掛けもいつも通り続けよう。

もしかしたらブレスレットの情報もわかるかもしれない。団体のこともね。

君の誠実さでトー横キッズの警戒心を解き、その際にこのパンフレットを見せて反応を探る。」


「分かりました。」


悟は静かに頷いた。彼の誠実な正義が「偽装」というどこか危うい手段を選ぶことになった。


それから数日、悟と松本は夜の歌舞伎町、特にトー横周辺で活動を始めた。

悟は警戒心を抱かせないよう、飲み物や食べ物を配りながら優しく声をかける。

松本は一歩引いた場所で周囲の動きを観察し情報収集に徹していた。



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