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70 狩りの成果

 あっという間の9日間が過ぎた。久しぶりの魔法石狩りは楽しすぎて訓練という感じがまったくしなかった。

 

 一つには以前と違い、戦う力と手段が豊富になったせいだ。メインの獲物も浅層の魔物から中層の魔物に変わったとは言え、ここはまだ中層のほんの入り口付近。浅層の魔物とそこまで極端な違いは無い。

 

 全体的に、ちょっとサイズが大きくなり、1撃の威力が大きくなり、少数で群れている魔物が多くなったが、私もロナも身体能力補正がかなり増えたし、棒術の他に剣術も使えるようになり、魔法も増えた。そしてロナと協力すれば時として驚くほど簡単に狩れてしまう。

 

 例えばバックスタブボアという猪型の魔物は全長1メートル50センチほど。顔の上半分から後頭部、背中、尻の先まで直径1~2センチ、長さ10センチほどの超硬の棘をびっしりと生やし、獲物と見ると突進してきて穴だらけにするという凶悪な魔物だったが、その上、驚くほど音を立てないという能力まで持っている。おそらく隠密系の魔法を持っているのでは?と予想しているが――。ちなみにヨーコも初見らしい。

 

 そんな、普通なら相当厄介なバックスタブボアだが、魔力探知があれば簡単に発見できる。あとはユニブレードディアと同じく「粘着」の魔法で作った粘体の地面に捕まえて「凝固」の魔法で固めれば簡単に止めを刺せた。

 

 他にも蹴爪鳥という鳥型の魔物がいる。この魔物は脚の指先に10センチ以上ありそうな湾曲した爪を持ち、その爪で巨木に掴まって頭上から獲物を襲う。体長1メートル30センチほどの鳥で、通常は地面を走り、襲う時と休むときは木の上という飛ばない鳥だった。

 

 ただ滑空が得意でかなり遠くから飛び掛かって来るのは間違いなく脅威だが、私とロナはやはり魔力探知で居るのが分かるので、私が囮になって誘い出し、頭上から突っ込んでくるのを「透明な防壁」の魔法で受け止める。凄い勢いで頭から透明な壁に激突するので、蹴爪鳥は目を回して地面に転がり、ほぼ無抵抗な状態になる。そんな蹴爪鳥にロナが短剣で止めを刺した。

 

 単独なら相当な脅威と思われる魔物も、ロナとコンビで狩るだけで隙が無くなり、随分と楽になった。

 

 反面、楽しくて狩りばかりしていたので、中層ルートの開拓は全然進まなかった。

 

 時折、他人の気配、というより魔力反応を探知したが、こちらからは近づかないし向こうも私たちが居ると分かっているのか、近寄っては来なかった。

 

 そうした遭遇未遂がある度にその一帯を放棄し、獣道から外れて進みながら9日間、狩りをしてきた。今いる所は、巨大湖から南に戻りつつ岩山地帯からは東へ離れた森の奥。周りには特に目立つ特徴物もないが、一応、もう一度来れる様に、私とロナだけが分かるよう、小さく目印はこしらえて来た。

 

 魔法建築の練習は毎日、私とロナで交互に行っているが8日目までの隠れ家は全部、悪目立ち防止と勝手に使われるのを防止するため、魔法を解除して解体した。

 

 だが、ロナと相談して今日作る隠れ家は実験のため残して帰る事にした。魔法建築の劣化具合はどうか。どのくらい目撃され、噂は立つのかどうか。出る時に入口の扉を塞いでしまう予定だが、それでも壊されたり入られたりするかどうか、など――。


 あと、冬と思えないほど中層は薬草や木の実が豊富に採れた。巨木の森は奥へ行くほど魔素が濃い。そのせいか魔物も植物も、浅層の魔物や植物よりずっと生命力が強いらしい。

 

 ヨーコに教えられ、カレー用の薬草もたくさん採った。いつもとは違う種類でも同じ用途で代用できる薬草がいくつもあり、「異空間収納」の魔法があるので、少しだけ残して採れるだけ採った。


 そして、肝心の魔法石だが――流石に、魔法石は最初に獲れたユニブレードディアの「斬撃」の魔法石1つのみだった。


 その代わり、良いサイズの魔石はたくさん獲れた。狩った魔物のほぼ100%が魔石を持っていた。

 

 狩り三昧の9日間を過ごせたおかげで、短期間でも能力値が伸びた。

 

 ちなみに今の私達の能力値はこんな感じだ。

 

□ ミラ(人族)(10)

□ 筋力  6 (21) 

□ 瞬発力 9 (41)

□ 持久力 6 (18)

□ 耐久力 5 (17)

□ 精神力 10(17)

□ 魔力  15

□ 棒術    LV.9

□ 剣術    LV.1

□ 魔力感知  LV.9(UP)

□ 魔力制御  LV.7(UP)

□ 魔力探知  LV.9(UP)

□ 魔法制御  LV.10(UP)

□ 身体強化  LV.12(UP) 

□ 

□ 敏捷力   LV.10(UP)

□ 瞬発力   LV.10(UP)

□ 精神力   LV.7

□ 筋力    LV.2

□ 

□ 発火    LV.1

□ 異空間収納 LV.3

□ 洗浄    LV.3

□ 短距離転移 LV.5(UP)

□ 雷撃    LV.3

□ 隠形    LV.1

□ 剛力    LV.1

□ 慣性力   LV.1

□ 炎の玉   LV.1

□ 粘着    LV.2(UP)

□ 凝固    LV.2(UP)

□ 透明な防壁 LV.1(NEW )

□ 解体術   LV.2 

 

 ☆

 

□ ロナ(人族)(10)

□ 筋力  9(20) 

□ 瞬発力 8(28)

□ 持久力 7(15)

□ 耐久力 6(14)

□ 精神力 12

□ 魔力  10

□ 棒術   LV.3

□ 剣術   LV.2

□ 

□ 魔力感知 LV.7(UP)

□ 魔力制御 LV.5

□ 魔力探知 LV.4(UP)

□ 魔法制御 LV.4

□ 身体強化 LV.8(UP)

□ 敏捷力  LV.6

□ 瞬発力  LV.6

□ 筋力   LV.2(UP)

□ 発火   LV.1

□ 剛力   LV.1

□ 氷の礫  LV.2(UP)

□ 解体術  LV.1 

 

 9日目の拠点はロナと一緒に造った。

 ロナが丸い壁に挑戦したいと言うので、少しずつ湾曲させた壁を繋ぎ合わせたら、ちょっと歪な円柱形の箱が出来た。同じ部品を作って、積み上げて塔に組み上げる。

 

 完成した拠点は、高さは1箱3メートルで4階建て12メートルほどの円柱形の塔になった。


 3メートル四方の四角い箱で作った初日の塔よりかなり大変だったが、出来上がりは満足いくものだった。


 そして今は夜。既に夕食も済ませ、私とロナは最上階で寝る態勢になっていた。その時、広くとった天井の透明部分を何かが横切った。


 身動きせず、観察していると巨大な生物の腹と脚だと分かった。更に良く見ると恐らく全長2メートルくらいある蜘蛛が私たちの作った塔の外側を這って歩いているのだと分かった。

 

 大丈夫だと思うが――まさか壁を突き破って入って来たりしないだろうか?


 炎の玉や氷の礫なら塔の中から使えると思うが、見えない範囲に移動されると攻撃できなくなるし、外で待ち構えられたら動きにくくなる。

 

 見ると、ロナもジッとしていたが目を丸くしていた。大きさも相当だが、虫系の魔物というだけでもかなりキモくて怖い。その上、ある意味獣系より強い。

 

 私たちはそのまま長時間、ジッと身動き一つしないで巨大蜘蛛をやり過ごした。幸い、塔の壁を突き破って中に入って来たりはしなかった。

 

 ただ、明らかに魔力探知的な魔力反応が何度も飛んできた。「塔の中に隠れている事はお見通しだが今日は見逃してやる」という感じか。

 

 いや、こっちもやったら勝てると思うけど、もう眠いから見逃してやるという――嘘です。中層の夜、怖ぇえええぇ!



読んでくれて、ありがとうございました♪

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