エピローグ
「――それにしても、ちぃがまさか本当にプロの小説家になっちゃうなんてな~。本当にスゴいよ。やっぱりわたしの見る目に間違いはなかったね」
「えへへへ、ありがとっ!!」
「わたしはな~、別にプロを目指しているわけではないんだけど、未だにうだつが上がらないWEB作家をやっているよ」
「もう自分のことを底辺とかは言わないんだ?」
「言うわけないじゃんっ。だって、こんなわたしの小説でも、楽しんで読んでくれている人が少なからずいるんだからね」
「……そう言えば、るりるりって今、何の小説を書いているの?」
「実はね、わたしとちぃの日常を少し脚色して、面白おかしく小説にしてるんだ。再会したときに言おうと思って、ちぃには今まで隠してたけど、小説投稿サイトのコンテストで特別賞も受賞したんだよ」
「えっ!?」
ちぃは目を丸くして、驚いた声を上げた。
「あ、あたし、久しぶりにるりるりの小説を読んでみたいっ!!」
「ふふっ、いいよ。わたしが今書いている小説のタイトルはね――」
―了―
長い物語でしたが、ここまでお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
作者として幸甚の至りです。
心より感謝申し上げます。
また、次の新作でお会いできましたら、大変嬉しく思います。
それでは。