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ゲームのオフ会に行ったら爆乳美女とホストとキャバ嬢がいた話2

「あと1人来るんだけどー、かなり遅れるみたいだし先始めよっか」

「ビール飲む人ー」


 ガヤガヤと飲み物を注文する。ちなみに私は家から最寄り駅まで車で来たから、お酒は頼まずジュースにした。


「では副ギルマスの暁から、一言お願いしまっす♡」

「なんで俺なんだよww」

 暁さんは立ち上がると、かなり大きい。180cmこえてそうだ。

「今日はー唄う者のオフ会に集まってくれてありがとー。定期的に集まってるからー、また来れる時に来れる人は来れるように努力して来るように?それじゃー、乾杯!」


 カンっとグラスをあわせ一口飲む。

「はー、仕事上がりのビールは最高」

「暁さん仕事してきたんですか!」

「そそ、早引けしてきたの。超えらいでしょ」

 なんの仕事かと聞けば、ナイショだと言う。ゲームプレイ中もゲームのことしか話さないし現実のことはよく知らないが、プレイ中は面倒みのいいお兄さんって感じだ。

「あたしとあゆみは、あゆみん家から直でここ来たんだよー」

 満面の笑顔で言うミラクルさん。

「あゆみさんとミラクルさんは仲いいんですね!ミラクルさん大阪って聞きましたけど、結構よくこっちの方も来るんですか?」


「ねこまんまさん、年上でしょ!敬語いらないよー!あたしズーズーしいよね(笑)オフ会のときはあゆみんち泊めてもらってるんだー!」


「ねこまんまちゃんねこまんまちゃん、私もお話したいよぉ。また彼ピッピのお話聞いてぇ」

「う?うん!この距離だと全部聞こえちゃうね(笑)」

 斜め向かいに座る形になったりなさんはゲームでよく狩りよりも、彼氏の愚痴か惚気を話していた。その彼氏が隣のホスト……ゲームも彼氏に言われて始めたんだとか。


 檸檬くんとコッペパンさんは黙々と料理を食べている。

「檸檬くん、独り暮らしでしたっけ。この辺よく来るの……ですか?」

「ぼちぼちかな。タメ口でいい?ねこまんまさんも楽に話してよ」

「あ、わかった!ゲームだとタメ口だからどっちにしようか迷ってて……助かる」

 ガヤガヤそれぞれ話しながら、運ばれてきた料理をつつく。

 りなさん、あゆみさんが気の利くコンビで、運ばれた料理をテキパキ分け、グラスが開くとすかさず何を飲むか聞いてくれた。


「これで全員、じゃないんですもんね」

「そうだよー♡あともう一人来るんだ。今日は来れないけど“愚鈍なパンダ”さんと“ズコット”さん"ダークトリガー"とかも良く遊ぶよー。1回、新潟JKの結ちゃん来たことあったっけ」

「皆さん、仲いいんですね」

 あゆみさんは気さくで、話しやすいが、お酒を心配になるペースで煽っている。


「あゆみちゃん、店員さん呼ぶボタン押して。ジュースおかわりするからね」

「コッペパンさんって、普段はお酒飲むんですか?」

「全然飲まないのよー。基本車運転するし、飲むと人変わっちゃうらしくって」

 もったり話し語尾が少し上がり、グラスを持つ手は小指が立っている。

「大地、また小指がオネェやってるよー」

「クセだからいーのぉー」

 大地、が本名なのかミラクルさんにそう呼ばれながら背中をバシバシ叩かれて、ゆるく笑っている。

 うん、覚えきれないから本名は触れないでおこうっと。



「“唄う者”御一行様ー、お連れ様がいらっしゃいました」

 店員さんの声がするとカラカラと引き戸が開く。

「二度目の登場、棗デース!遅くなりましたー」

 紅色の髪、前髪を真ん中で分けた棗さんはお洒落な雰囲気の大人の男性だった。髪型がゲームキャラと全く同じ。あゆみさんに手招きされ、私とあゆみさんの間に座る。

「棗さん遅いーー!」「何やってた棗ーー」

 みんなからやいのやいの声をかけられる棗さんは、確か名古屋の美容師だったかな。

「わっるい! 幼馴染が中々行かイかせてくれなくてさーー! 新幹線一本遅れちゃった☆」

「連れてきちゃえば良かったのに♡ 今日お店は大丈夫なの?」


 棗さんとあゆみさんが話しだし、はじめましてを言いそびれる。と、横からくいっと半袖を引っ張られた。

「もうちょっと、こっちずれよ。棗さん、酔うとボディタッチすごいから」

「あ、うん。ありがと。フフ、ゲームでのイメージ通りだね」


「あ、今俺の悪口言ったでしょーー! ところで、誰ちゃん?」

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