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陰気なリア充おやじのチラ裏。  作者: おぎん
黒歴史の続き。
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ジュリアの懺悔6

 「フェイクスリー」をその身に宿す三津山愛子は、故郷に帰り、たまたま高校の同級生だった荻野柾と再会しました。「フェイクスリー」は人ならざる気配を持つ柾に興味を抱き、愛子に偽りの恋愛感情を植えつけることで、彼との接点を持とうとしました。


 その後、柾は私と山下美鈴が決定的な決裂を果たすはずだったその場に介入し、私たちの間を取り持ちます。私と美鈴の運命は、ここで大きく変化しました。


 私と美鈴の運命が変わったその夜、柾はたまたま二級魔法少女・荻ノ花真咲の姿で三津山愛子と接触します。愛子は「フェイクスリー」の力で魔法少女の正体に気づきました。少女だった頃に戻りたいと強く願っていた愛子にとって、その出来事は劇薬のように作用しました。偽りの恋から始まった想いが、妄執に似た強い憧れに変質します。ずるい。ずるい。ずるい、ずるい、ずるい、ずるい、ずるい、ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい。私も、あなたみたいに自由に無責任に好き勝手に生きたいよ。逃げ出したいよ、こんな現実。


 魔法少女に触発された愛子の強い非現実願望に、「フェイクスリー」は囁きかけます。あの男を手に入れたら、うぬも下らぬ現し世から解放されるよ。余は預言者として、うぬを導こう。そうだな、余の名はイゼベル。イゼベルだ。独善的な正義を秩序を支配を否定する預言者の名前だ。


 その後、イゼベルを名乗る「フェイクスリー」は、愛子に近づいた「魔族」を取り込み、新たな肉体と力を獲得しました。赤い髪の小人のような肉体と、心に闇を抱えた人間と契約して「魔女狩り」にする力を。


 その頃「フェイクツー」は、三級魔法少女スバルこと黒川瑠璃に祓われました。最初に、彼女を庇った麻衣子が倒れました。麻衣子の傷を癒すため、妖精アリアロッタがその全霊力を使い、妖精の世界に送還されました。そして「フェイクツー」が祓われました。


 麻衣子は記憶を失い、アリアロッタは瀕死のまま目覚めません。そして魔法少女協会は瑠璃が魔法少女を倒したことを伏せ、「システム上のバグが見つかった」と公表します。瑠璃が不必要に批難されることを避けるための処置でしたが、この一連の出来事を、三級魔法少女・八重桜チェリーこと八木桜が目撃していました。


 記憶を失った麻衣子の家には、アリアロッタと、「フェイクツー」と暮らした形跡だけが残っています。そして、正体のわからない喪失感に苦しむ麻衣子に、「フェイクツー」を捜していた「フェイクスリー」イゼベルと三津山愛子が接触しました。


 麻衣子は、山下美鈴の代わりに「魔女狩り」に選ばれ、多くの魔法少女を討ち倒しました。埋められない喪失感を埋めるために。


 この「魔女狩り」については、二級魔法少女・荻ノ花真咲がその正体ではないかという噂がにわかに広まりました。広めたのは八木桜。彼女は麻衣子を倒した瑠璃がにわかに二級魔法少女への昇級資格を得た現場を目撃していたため、真咲もこれと同じことをしたと決めつけていたのです。


 事態の解決に向け、一級魔法少女・真鶴メイこと牧野皐月が活動します。彼女がこの「物語」の「主人公」であることは不変の事実として存在しており、その行動が大きく変化することはありません。私が、少し彼女に協力的になっただけです。


 「天使」を祓いながら「フェイクツー」を捜す荻野真咲と、私が遭遇したのがこの頃になります。私が彼女を柾と誤認したことから、彼女は私を「フェイクツー」の関係者と疑い、私が通う中学校に潜入しました。ここでも私は「天使」に襲われ、真咲に命を救われます。この怪事件は、インターネット上で少しだけ話題になりました。


 皐月はこの怪事件を「魔女狩り」に関係していると推測していました。その頃にたまたま近所に住んでいた――牧野皐月が荻野真咲に代わる「主人公」の一人である以上、偶然ではないのかもしれません――荻野柾に出会い、「荻ノ花真咲」が「魔女狩り」だと疑われていることを伝え、その真偽を見定めようとしました。件の怪事件のように魔物ではない何か特殊な怪異が存在することを証明できたなら、「魔女狩り」は魔法少女ではない可能性が高くなるのではないか。そうなれば、荻ノ花真咲を疑う向きは弱まるのではないかと。


 そして、私の通う中学校に再び現れた二人目の「天使」を追って、魔法少女の荻ノ花真咲と荻野真咲が出会いました。私と山下美鈴の目の前で、姉妹のように似た二人の「真咲」は「天使」を祓います。


 荻野真咲は自分によく似た「少女」を「フェイクツー」ではないかと疑い、柾を捕らえようとしました。一方、柾は真咲が子供――私と美鈴を守ったことからひとまず悪人ではなさそうだと判断し、その場から逃げ出します。


 この少し後、二人にその関係性を教示するのは、荻野真咲を追ってきた平行世界からの異邦人たちでした。

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