ジュリアの懺悔5
平行世界に逃げ出した「フェイクツー」と「フェイクスリー」は、知らず離れ離れになっていました。
「フェイクツー」は瀕死の「フェイクスリー」が消滅したのだと思い込み、失意のまま彷徨いました。やがて彼女は妻木麻衣子という少女に出会い、ともに暮らします。麻衣子は、雷妖精アリアロッタと契約した四級魔法少女カミナ・ルイでした。
一方、瀕死の「フェイクスリー」は、たまたま目の前にいた三津山愛子と融合し、なんとか生き永らえました。彼女はその超常的な力が回復するまでの間、愛子の体内で長い眠りにつくことになります。
二人を追うため、荻野真咲が世界と世界をつなぐ「道」を力任せにこじ開けました。世界が歪み、小さな変化を生みだします。
荻野柾と妖精リアの出会いを。
荻野柾は、この世界で荻野真咲の代わりに産まれた、同一人物であり弟でもある青年です。彼は成人した男性でありながら、魔法少女として妖精の力を行使することができました。
初任二級デビューを果たしてユーリィの記録を塗り替えた、二級魔法少女・荻ノ花真咲として。本来、ユーリィが担うはずだった負の役割を肩代わりする者として。
以後、二人の「真咲」は、僅かに開いたまま閉じられなくなった「道」を通じて平行世界を侵略しようとする「天使」との戦いに身を投じることとなるのです。




