表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/100

第97章 赤岩タルト誘拐事件1 ~事件は突然に~

「さ~く~ら~♪さ~く~ら~♪の~や~ま~もぉさ~とぉも~♪み~わ~た~すぅ~か~ぎ~りぃ~♪」


季節外れで調子外れの歌を歌いながらRR探偵事務所に出勤してきた、ご存知青山スフレさん。

事務所のドアを開けようとしましたが・・・


ガチャ


「?」


ガチャガチャ


「??」


ガチャガチャガチャガチャガチャ


「?????」


ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ バキバキバキッ


()()開いたようです。


「おっはようございまーす・・・・所長ー?」


今日は土曜日。

スフレさんは大学が休みのため、午前中からRR探偵事務所にやって来ました。

いつもならタルト所長はとっくに事務所に来ているはずの時間です。

しかし、いつもと様子が違います。

室内は薄暗く、人が居る気配もありません。


「所長ー?いないんですかー?」


部屋の照明のスイッチを入れ、スフレさんは辺りを見回します。


「ん?・・・トイレかな?」


トイレをはじめ、キッチンや他の部屋も確かめましたが、タルト所長はどこにも見当たりません。


「おかしいなぁ。こんなこと今までなかったのに」


リリーーン リリーーン リリーーン


事務所の固定電話の呼び出し音(昔懐かし黒電話風)が鳴り、スフレさんは受話器を取ります。


カチャ


「はい。RR探偵事務所です」


ザー・・・ザザー・・・


受話器の向こうからは耳障りなノイズ音が聞こえてきます。


「もしもし?こちらRR探偵事務所です。聞こえますか?」


ザー・・・ザー・・・・ザワザワ・・・


「もしもーーし」


・・ザザ・・アカイワタルト・・・・ザーザー・・


突然ノイズを割って、機械的な声がRR探偵事務所所長の名前を告げます。


「え?!何ですか?うちの所長ですか?え・・と、今ちょっと席を外してるんですが・・」


・・・ザー・・・アズカッテ・・・


「?!?!」


・・・・ザワザワ・・・ジュウマンイィエン・・・


「10万イィエン?!」


・・・ザザザザ・・・スク コウエン・・・


「え?聞こえないです!公園ですか?!」


ザーザー・・・ケイサツニ・・・ザザザ・・・ヒトジチ・・・イノチ・・・ナイト・・ザザ


「人質っっ?!?!」


ザザザザザザザ・・・・


「もしもしっ?!すみません!!雑音がひどくて!もう一度言って下さい!!」


プツッ

ツーツーツーツー


電話は切れてしまいました。


「そんな・・・まさか・・・」


スフレさんは受話器を持った手をぶらんと力なく下げて、放心状態で立ち尽くします。

その時・・・


「ニ゛ャニ゛ャーーー!!スフレーーー!!何やってるんニャーーー!!!」


玄関からものすごい剣幕で飛び込んできたのは、RR探偵事務所の有能にゃんこ探偵である、これまたご存知エ・クレア助手です。


「・・・何って・・・」

「どうしてくれるんニャ!修理代いくらかかると思ってるのニャ!?そうでニャくても今月も予算ギリギリだっていうのに!」


「・・・何の話ですか?」

「入り口のドアに決まってるんニャよ!よくあんな派手に壊せたもんニャよ!!」


ああ。そういえば、さっきスフレさんが開けた時、不穏な音がしていましたね。


「・・・エ・クレアさん・・・」

「ウニャ?」


エ・クレア助手も、いつもと違うスフレさんの様子に気が付いたようです。


「どうしたのニャ?なんだか顔色が悪いのニャ。またカキ()にでもあたったのニャ?」


スフレさんは顔面蒼白でエ・クレア助手を見つめ、ふるえる唇で答えます。


「・・・所長が・・・所長が・・・・誘拐されました!」

「ニャヌーーーーーーン!!」


「・・ど・・・どうしましょう・・」

「ちょ、ちょ、ちょっと落ち着くのニャ、スフレ。どういう事ニャ、最初から説明するのニャ」


スフレさんをそばのソファに座らせ、エ・クレア助手はその隣にちょこんと腰をかけます。


「・・・・このソファ、座り心地が悪いっすね」

「そうなのニャ。タルト所長が楽!天文単位市場で一目ぼれして買った『信州()()()ソファ』、座面が蕎麦を模してるからデコボコしていて落ち着けないのニャ」


スフレさんをかたわらのソファに座り直させ、エ・クレア助手はその隣にぴょこんと腰をかけます。


「・・・・このソファも座り心地が悪いっすね」

「そうなのニャ。タルト所長が楽!天文単位市場の在庫処分セールで買った『硬藁かたわらのソファ』、文字通り硬い藁で編んでいるからゴワゴワしていてお尻が痛いのニャ」


“硬藁”などという単語が存在するかどうかはさておき、こんな無理あるボケにも全く反応なしのスフレさん。

先程の電話に相当ショックを受けているようです。


「それで、一体どうしたのニャ。確かにタルト所長の姿は見えないようニャけど」


エ・クレア助手は茫然自失のスフレさんに優しく事情を聞きます。


「はい。私、さっきここに来たんですが、所長がいなかったんです」

「だからドアを壊して入ったのニャね」


「壊したつもりはなかったんですが・・・いつも誰より早く出勤している所長がいないなんておかしいなと思ってたら、そこの電話が鳴ったんです」

「で、電話に出たのニャ?」


「はい。雑音が多くてすごく聞き取りにくかったんっすけど、機械的な声がして・・」

「ボイスチェンジャーを使ってたのかニャ?」


「わかりません。でも、タルト所長を誘拐したって・・・身代金要求の電話でした」

「身代金目的の誘拐ニャ?・・・金額は?」


「10万イィエンです」

「10万イィエン?!・・・身代金にしては安いようニャ・・で、どこに持って来いって言ってるのニャ?」


「なんとか公園・・・うーーん。なんとか()()公園って言ってたような気がします」

「そこ大事ニャよ!どこの公園なのニャッ?!」


「わかりませんよぉ・・・電波が悪いのかほんとにザワザワしていて、聞き返したけど無視されて電話切られちゃったんっすからぁ・・」


スフレさんは涙目で訴えます。


「ウニャーー。電波が悪い・・・携帯電話からの発信だったのかニャ?・・・スフレよ。他にニャにか言ってなかったかニャ?」

「え・・・と・・・警察には言うな・・・と」



「警察に何を言うなって?」

「!!!!!!」

「?!?!?!」


突如入口の方から声がして、2人は反射的にそちらの方へ頭を向けました。

入口から入ってきたのは大柄の男。

それは・・・


「黄島刑事!」

「ニャニャッ?!」


赤岩タルトの大学の先輩でもある黄島キンツバ、現役警察官です。


「おう。何かサツに言えない悪巧みでもしてんのかよ、嬢ちゃんと猫助手」

「まさか!所長の大事にしていたPaccarat(パカラ)の花瓶を割ってしまって、代わりにラベルを剥がしたワンカップ関取の瓶にすり替えておいたのは半年前の事なので、もう時効ですよね?!」

「悪巧みだニャンて!所長がへそくりをはたいて買ったマリンアート画家クリスチャン・ダッセンの絵画に描かれてた、線路からはずれた(脱線した)海上列車に積み込まれていたイルカに狩猟本能を刺激されて、絵をバリバリにしちゃったことはあるけど、タルト所長は『ライバル画家のバンクCが突然やって来てシュレッダーにかけた』と思ってるのニャ。1858万イィエンの価値があるって、ホクホク顔なのニャ。オレっちは逆にいい事したのニャよ!」


「・・・・探偵も苦労してるなあ、おい。・・・ま、それはそうと、当の探偵の姿がねえじゃないか。どっか出かけてんのか。それから、入口のドアが何故かぶっ壊れてるんだが」

「・・・・・・いえ・・まあ・・その・・」


「スフレよ。ここは彼に相談した方がいいのニャ」


エ・クレア助手が提案します。


「でも、黄島刑事に大工の心得がありますかね」

「ドアの話じゃないのニャ」


「あ、そっちでしたか」

「どう考えてもそっちでしかないのニャ」


「でも、警察に言ったら・・・」


スフレさんとエ・クレア助手は顔を寄せ合ってひそひそと密談します。


「さっき、誘拐とか身代金とか聞こえたんだが?」

「ええっ!!!黄島刑事、さっきの話聞いてたんですか?!」

「ニャニャッ?!」


「おうおう。やけに慌ててるじゃねえか。とりあえず署まで来てもらうとするか、キッドナッパーども」

「違います!違います!私たちが誘拐犯じゃないです!」

「違うのニャ!違うのニャ!オレっち達、キッドをナップしたりしないのニャ!」


「なんだ。誘拐の計画を話し合ってたんじゃないのか?」

「当たり前です!私たちは探偵ですよ!ほら!黄島刑事も知っているでしょう?ノックスの十戒!」

「探偵自身が犯人であってはならないのニャ!」


とにかく話は署で聞くからと、スフレさんの腕とエ・クレア助手の首根っこをむんずとつかんで連行しようとする黄島キンツバ刑事。

バタバタと手足をばたつかせて抵抗し、


「しょっ、所長が誘拐されたんです!!!!」


青山スフレはそう叫んだのでした。


「どういうことだ」


黄島キンツバは突如刑事モードの表情となり、スフレさんに問いかけます。


「あの・・その・・・で・・電・・話が・・10万イィエンで・・」


ただでさえ先刻の不審な電話の内容に頭がついていっていない上に、黄島刑事に眼光鋭く射すくめられ、さしものスフレさんもしどろもどろになっています。

その様子を見てとった黄島刑事は、つかんでいたスフレさんの腕をそっと離して、少し口調を和らげました。


「まあ、とりあえず落ち着け」

「は、は、は、はいっ!え、と、じゃあ、き・・杵と臼を用意します!」

「もちつかなくていいからおちつけなのニャ。そして黄島刑事、オレっちも下ろしてニャ」


エ・クレア助手はまだ首の後ろをつまみ上げられ、その手足はぶらんと垂れ下がっています。


「・・・嬢ちゃんよ。からかってるのか?」

「ま、まさか!ほ、ほ、本当に誘拐事件なんです!」

「オレっちもさっきスフレから事情を聞いたばかりニャけど、嘘は言ってないようなのニャ。身代金要求の電話がかかってきたらしいのニャ」


黄島刑事はエ・クレア助手の首根っこも離します。

エ・クレア助手は上手にストンと着地し、黄島刑事から距離を取り、スフレさんの隣に移動します。


「私がここに来たとき、普段いるはずの所長がいなくて・・・で、部屋を探していたら電話がかかってきたんです」


スフレさんの真剣なまなざしに、黄島刑事の疑心もひっこみます。


「・・・どうやら冗談ではなさそうだな。その電話、内容は?録音はしていないのか」

「職業柄、電話機に録音機能はついてるにはついてるんニャけど・・・」

「・・・すみません。スイッチONするの忘れてました」


「仕方ない。なら、会話をできるだけ思い出して再現してみろ」

「・・はい。まず、私が『RR探偵事務所です』と名乗って・・・でもノイズがひどすぎて相手の声が聞こえなかったんです・・・で、『聞こえますか?』って確認したら、向こうが突然『赤岩タルトを預かっている』って言って・・それで、ここがあまりよく聞こえなかったんですが、『なんとか・・すく公園に10万イィエンを持って来い』って。私が『雑音がひどくてよく聞こえないからもう一度言って下さい』って言ったんですが、『警察に言うと人質の命はないと思え』と一方的に告げた後に電話を切られてしまいました」


「なんとかすく公園だと?」

「さっきも言ったけど、そこが一番大事なとこニャよね?!」

「・・・すみません」


「ちょっと待て。今、goolgle(グールグル)マップで調べる」


黄島刑事はスマホを取りだし、近くの公園を検索します。

私も探してみます、とスフレさんもスマホを取り出しましたが、例によって料金滞納で止められていたため、事務所のPCからアクセスします。


「あっ!見つかりました!」


作業開始直後、スフレさんが声を上げます。


「速いな」

「どこニャ?」


「沖縄県になんぐすく公園、みやぐすく公園、とぅぬすく公園があります!」

「あほかっ!!わざわざ地球まで身代金持って来させるわけねーだろ!」

「スフレよ!地球まで宇宙船でどれくらい時間かかるかわかってるのかニャッ?!」


「最近できたハイパースペースシャトルで行けば20分で着くっていう噂っすよ」

「あほかっ!!あれの運賃いくらすると思ってるんだよ!」

「要求された身代金よりはるかにお高いのニャ!!」


身代金受け渡し場所はRR探偵事務所とそう離れた場所ではないだろうと踏んだ黄島刑事とエ・クレア助手は、スフレさんに期待した自分たちが悪かったと、手分けして各々のスマホで検索し始めました。

スフレさんはPCでスパイダーソリティアをやり始めました。


「ニャ!駅前に、キヨスク公園があるのニャ!」

「いや。あの駅前の公園は季節の植物や遊具が完備されていて、近所の人々はもちろん、観光客にも人気の公園だ。いつも老若男女でごった返してるぞ。そんな場所を身代金の受け渡し場所に選ぶとは考えづらい」


エ・クレア助手が見つけたキヨスク公園は、どうやら指定場所ではないようです。


「ニャニャ!裏通りに、サブスク公園があるのニャ!」

「いや。そこは月額課金制の会員専用公園だ。会員でないと入れない。入口でチェックもされるような面倒な場所をわざわざ指定してこないだろ」


エ・クレア助手が見つけたサブスク公園も、どうやら指定場所ではないようです。


「ニャニャッ!ここから2kmの場所に“こどもすくすく公園”があるのニャ!」

「それだ!大通りに面してねえし、人も少ない!」


エ・クレア助手が見つけたこどもすくすく公園で、意見が一致しました。

スフレさんは、場のカード、広げたカードともに全てが1枚たりとも動かせずに終了してしまったため、飽きてしまってスパイダーソリティアを閉じました。


「これで、場所はわかったが、身代金10万イィエンというのは・・・」

「おかしいですニャよね、黄島刑事。安すぎニャ」


黄島刑事は少し考えて、


「この事務所の経済事情を知ってるヤツの犯行か?」


と言いましたが、


「それはないっす!」

「絶対違うのニャ!!」


2人はバッサリと斬り捨てます。


「なんだ?一刀両断だな・・・ま、知り合いが犯罪を犯すなどと考えたくない気持ちも分からなくはないが・・」

「いえ、そうじゃないっす」

「うちの経済事情を知ってる人なら、RR探偵事務所(うち)が10万イィエンも出せない事を知ってるのニャ!!」


・・・・・・・・


「・・・・・・あいつ今頃泣いてるぞ」

「でも無いものは無いです」

「10万イィエンニャンてとてもとても」


「あ、そうだ。黄島刑事、貸して下さい」

「タルト所長が無事に帰ってきたら、マグロ漁船にでも乗せて返させるのニャ」

「そんなもん、安月給の俺に用意できるわけないだろ。ジャペン国の公務員なめんなよ」


・・・・・・・・


「ま、お決まり通り、新聞紙でも切ってごまかすか」

「それ、少額(10万イィエン)に通用しますかね?」

「バレたらタルト所長、どうなっちゃうのかニャ・・・」


・・・あの・・・


「あぁ?」

「うにょ?」

「ニャ?」


いえ・・みなさんお忘れじゃないかと思って・・・


「何を?!」

「何っすか?!」

「ニャんなのニャ?!」


タルト所長って確か・・・実家、大金持ちでしたよね?


「そういやそうだ!!」

「そうだった!!」

「そんニャ設定忘れてたのニャ!しかも実家というか、今でもそこに住んでいて、そこから事務所に通ってきているのニャ!」


なら、10万イィエンくらいすぐに用意できますよね。


「よし。嬢ちゃん、早速探偵の家に連絡しろ」

「え?私、所長の家の電番なんて知りませんよ?家に電話することなんてありませんし」


「じゃあ、猫!ひとっ走り家まで行って来てくれ!俺達より猫の足で走った方が速いだろ」

「ニャ?オレっち、タルト所長の家の住所ニャンて知らないニャよ?家に行くことなんてニャイからニャ」


「おいおいお前ら。雇い主の家も知らないなんて、それでいいのか?」

「今ドキ連絡なんて全部スマホで済ませるっすからね」

家電いえでんニャンて知ろうともしないのニャ」


「年賀状出したりとかもしないのかよ」

「今ドキ年賀状なんてスマホで『あけおめ』で済ませるっすからね」

「住所ニャンて知ろうともしないのニャ」


スフレさんはちろっと黄島刑事を睨み返し、反撃に出ます。


「そういう黄島刑事こそ、所長と大学時代からの付き合いなんですよね?所長の家に遊びに行ったりしてないんですか?人に聞くくらいですから、当然年賀状とかも出してるんっすよね?」

「・・・いや・・・独り暮らしの後輩の家には入り浸ってたりしたが、さすがに実家暮らしのあいつの家には行った事ねーよ・・・年賀状は・・・そういう制度を知ったのが先月の事だったしな」

「“制度”って・・・しかも先月知ったって、これまでどういう生活を送っていたのニャ?」


何度も言うようですが、ここアース星のジャペン国も、地球の日本とほぼ同じ文化を持っています。

違う点といえばツチ・・・あ、もういいですか?


「そうだ!黄島刑事!黄島刑事は警察官ですよね?!警察が調べれば所長の住所わかるんじゃないっすか?!」

「うん?ああ、わかるっちゃわかるが、警察うちのデータベースで調べてたら2週間はかかるぞ」

「ニャンニャンだ!ジャペンの警察組織は!!」


「あれだ、ほら、ジャペンの『ゆるみ教育』が始まって以降、週休3日やら4日やらの制度も浸透して、警察組織も『働き方改悪』で1日4時間労働を推進してるからな。データベース検索のための人員が足りないんだよ」

「だめだこりゃ」

「だったら身代金どうするんだニャ!」


「こうなったら商店街の『2525秒で簡単融資!みんな2525(ニコニコ)にこにこローン』で借りるしか・・」

「駄目ニャ!あそこの利息は1日2525%、10万イィエン借りたら、明日には・・・・・・考えたくないニャ!!」

「おい、その利息、明らかに法律違反だろ。どこのローン会社だって?詳しく聞かせろ」


「もうっ!そんな事言ってる場合じゃないっすよ!所長の身に何かあったら・・・」

「早く10万イィエン用意しニャいと・・・・ウニャ?10万イィエン・・?」


エ・クレア助手が何か思い出したようです。


「そういえば、隣の隣の町の商店街で今、謎解きイベントやってるのニャ!!」

「は?イベント?今それどころじゃねえだろ」

「そうですよ!何言ってるんっすか、こんな時に!」


「最後まで話を聞くのニャ!その謎解きイベントの完全制覇賞金が10万イィエンなのニャ!!」

「なんだとっっ?!」

「本当っすかっ?!」


一気に色めき立つ室内。


「早く、早く行きましょう!!」

「よし!行くぞ!」

「10万イィエンGETして、タルト所長を助けるのニャ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ