第56章 そして誰もいなくならない Day4(2)
さて、解決編です。
「このかおーる かぜーに 開ーけよっ そーれ イェダン ドヴァ トリ♪」
「何故にクロアチア語」
「語呂悪いニャア」
「おはようございまーすっ」
「おはよう」
「おはニャン」
「さて、解決編ですね・・・て、あれ?変ですね。地の文さん昨日の夜、解決編は次の次の章だって言ってませんでしたっけ?」
「言ってたね」
「激しく同意ニャ」
「でも、あの章の後すぐこの章ですよね?」
「だよね。昨夜のエ・クレア君の威嚇音の『シャーーーッ!!』から、さっきのスフレ君の”Radio体操の歌”に直行したよね」
「・・・うん?・・・ニャニャニャッッ?!?!」
「どうしたエ・クレア君?」
「タルト所長!この章の番号、見て下さいニャ!!」
「章の番号?・・・・あああっっ!!『第56章 そして誰もいなくならない Day4(2)』だって?!」
「ええっ?!まさかそんなはずはっ?!ゆうべの捜査会議は『第54章 そして誰もいなくならない Day3(8)』でしたよね?!」
「消えた第55章・・・・」
「Day4(1)は何処へ・・・」
「どういう事ニャッ?!」
ふふん。
これを御覧なさい、探偵事務所の皆さま。
「こ、これは『第57章 そして誰もいなくならない Day4(1)』!!」
「何これっっ?!」
「ウニャーーー!!」
~~~~3人で読書中 しばらくお待ちください~~~~
「・・・・主人公級全員不在で丸々1章・・・・」
「そして、地の文さんの口調がいつもとまるで違う・・・」
「ウニャニャニャ・・・」
「・・・もしかして、昨夜僕たちが手抜きだのネタ切れだの言ったのを根に持ってた‥のか?」
「手抜きだのネタ切れだのは両方所長が言ったんですからね。私たちを巻き込まないで下さい」
「スフレの言う通りニャ。しかしこの第55章、良く言えば斬新、普通に言うと暴挙だニャ」
さて、探偵事務所の皆さま。雑談は終わりまして?
では早速、推理の方をどうぞ。
「・・・むむぅ・・・いいですよ。やってやろうじゃありませんか」
「大丈夫なの?スフレ君。僕やろうか?」
「本来なら所長であるタルト所長の出番なのニャ」
ではお聞きしましょう、スフレさん。
昨夜の読者への挑戦状その1”次の被害者は誰か?”の答えをどうぞ。
「ふふふ。これは簡単ですよ。今回の被害者はズバリ歯科医・旨川スブラキ!!燻製のにしんを美味しく食し過ぎて、虫歯になってしまった。医者の不養生とはまさによく言ったものです!!」
・・・・・・・・
「・・・・・・・」
・・・・ファイナルアンサー?
「・・・・・・・」
・・・・ファイナルアンサー?
「・・・・・・テレフォンで!」
「この期に及んでテレフォン!!」
「スフレのスマホは通話不可なのニャ!!」
「もしもし、所長ですか?」
「・・・もしもしスフレ君。君、糸電話まで持っていたの?」
「ニャンだかニャア」
「これ、答え合ってますよね?」
「・・・うん・・・たぶん?」
「燻製のにしんはお医者さんだったはずニャ」
はい、テレフォン終了です。
では・・・・あなたの答えは旨川スブラキ。ファイナルアンサー?
「ファイナルアンサーーーー!!!」
ずずーーーん ずどーーーーん ももーーーーん
残念!!!
「「「!!!!!!」」」
不正解です。
「嘘?!」
「な?!」
「ニャニュ?!」
さっきの第55章の最後も、ちゃんと読みましたか?
根住ポトフの次に見つかった被害者は刑事・Wアイランド櫃島チャプチェです。
「えっ?!」
「櫃島刑事?!」
「ニャニャ?!」
「・・・・え・・と、例のオリジナル小説ではどうなってたっけ?」
「所長がビリビリに破いちゃったから確認できないじゃないですか!!」
「え?僕のせい?僕のせいなの??」
「もうっ!!もちろん所長のせいですよ!!・・・仕方ない。ちょっと調べてみます。『Hey 京!』『OK 京!』『京さん!』『ねぇ 京!』『ハロー 京!』」
「バーチャルアシスタントの起動方法で京の起動が可能ニャのか?」
櫃島チャプチェは宿泊施設の裏手のゴミ捨て場で見つかりました。
彼は現代長唄8番の歌詞通り・・・
「待って!!」
どうされました?スフレさん。
「まだ8番の捜査会議してないんですっ!!ネタバレはちょっと待って!!」
「ま、いいじゃないか。会議の手間が省け・・・ごほんごほん」
「コピペの手間が省け・・・ニョホンニョホン」
「『第5回 そして誰もいなくならないように事件を回避しちゃうぞ捜査会議』!!」
「いや、もう事件起こってしまってるんでしょ?」
「何を推理して何を回避しようというのニャ」
「『第1回 そして誰もいなくならないように事件は回避しちゃえなかったけど事件予想はどうしてもやらないと気が済まないぞ捜査会議』!!8番の歌詞は、3人のコメディアンの壮年が動物園を歩いていた・・・・大熊を1人が抱きしめ、2人になった、です。これはどういう事件になるのでしょうか?」
「強行に出たな。・・・・でもまあ、付き合ってやろうか」
「そうしないと話が先に進まないのニャ」
「コメディアン島に大きな熊は・・・」
「いないだろうね」
「動物自体あまりいないのニャ」
「イタチはいましたよ」
「ああ、君がイタチごっこした」
「これですよ、イタチの写真、見ます?」
「いいよ別に」
「推理に関係ニャいし」
タルト所長とエ・クレア助手の言葉を聞かなかったことにして、スフレさんはスマホ(”ホ”の方の機能は停止中)を取り出し、撮った写真を2人に見せます。
「ほら、可愛いでしょイタチ」
「?!?!?!?」
「!!!!!!!」
「ん?可愛くないっすか?」
「い・・・いや・・可愛いとか可愛くないとかの前に・・・」
「これ、イタチじゃないニャ」
「ええーーーーーーっっ?!?!」
「顔も色も全然違うよ!!」
「これは・・・・アナグマなのニャ!!」
「なんですとーーー?!」
「ネコ耳付けて”イタチごっこ”とか何だったの?どっちも違うし」
「そういえばあのネコ耳どこやったのニャ?」
「・・・あ、そうっすね。ネコ耳、どこにしまったんだろ・・・ま、いっか。同じのあと6個持ってるし・・・それより、この動物、名前なんて言いました?所長!」
「アナグマ・・・・あ」
「熊ニャ?!」
「いやいや、一瞬『あ』ってなったけど、アナグマはクマ科じゃないからね」
「大きくもないしニャ」
「えー。アナグマのあまりの可愛さに抱きしめてメロメロになった・・・いい線いってると思うんすけど」
「”大”熊だからねえ・・・」
「惜しいニャ」
「・・・あ!これ、大熊、もしかしておおぐま座のことじゃないっすか?」
「だったら何?」
「おおぐま座を抱きしめる・・・・つまり宇宙に飛び立ってしまうんです!櫃島刑事、旅行好きだし。宇宙旅行!」
「なかなか壮大なオチだけど、コメディアン島に宇宙船打ち上げ施設はニャイぞ」
「・・・あ!これ、大熊、もしかして『おおぐま』じゃなくて『だいくま』じゃないっすか?」
「・・・・・『だいくま』って何?」
「さあ?・・・このアナグマ君の名前とか?」
「ニャイな」
「・・・あ!これ、大熊、もしかしてトビハゼさん家のクマ吉っちゃんじゃないっすか?」
「来てないよ。あんなモノホンの大熊うろついてたら目立つでしょ。誰も熊なんて見てないし」
「ニャイな」
さて、降参ですね。スフレさん。
ではわたくしから解答発表をば。
櫃島チャプチェは宿泊施設の裏手のゴミ捨て場に捨てられていた大きな熊のぬいぐるみを抱きしめて離そうとしなくなりました。
「はい?」
「ぬいぐるみ?」
「Wアイランドさんはぬいぐるみを愛でるようなキャラじゃニャいような気が・・・」
そのぬいぐるみはプチクッションを作った残りの大部分のNyogiboを使って乾パエリアが作ったものですが、大きさ的に依存性が高く出て危険だという事で、旨川スブラキがゴミ捨て場に捨てた遺伝子組み換え家具生物兵器ぬいぐるみ熊なのです。
「「「ちゃんと処分しろよ!!」」」
クマ吉くんは動物好きのご老人、田 誤憲(通称トビハゼ)さんのペットです。詳しくは『ノックスの十戒7』の章をご覧下さい。




