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シーとピンク色のテロリスト  作者: ユッキー


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SCENE74



 ──主観的に世の中のためにならないと判断を下した人間を抹殺するのがテロリストの使命であるならば、恐ろしいことだがいずれワタシも人を殺すことになるのだろう! 千尋(チヒロ)ちゃんと同じように……


 今朝はシーちゃんと散歩に行ったあと、どこも出かけずに部屋の中で過ごしている。シーちゃんは朝ごはんを食べてからソファの上で寝てしまい可愛い寝息をたてている。大好きな散歩に夢中になって歩き過ぎ、まるで塹壕(ざんごう)の中のすっかり疲れてしまった兵士のように……

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴ききながら、昨晩ミホコから借りたガルシンの『あかい花』を読みはじめた。精神病院に入院している青年が、紅いケシの花をこの世の悪の権化(ごんげ)と思いつめ、苦闘の果てに、ついにずたずたにちぎってもみつぶし硬く握ったまま死んでいく姿が描かれていた。 ──彼もまた塹壕の中で眠る兵士のように── ワタシは目頭を熱くしながら、この青年を真のテロリストだと思った。


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